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これからの小児科医療

[2018.07.22]

昨日は第一回子育てサロンを開かせてもらいました。参加するには勇気の必要な1回目に参加していただいた方々に感謝申し上げます。

やはり、普段の診療とは違って生きた意見をお聞きできるのですごく僕自身も勉強になりました。今後の診療にも役立ててゆきたいと思います。

 

さて、みなさんが小児科を受診する機会としては、①体調が悪い ②予防接種 ③乳児健診ぐらいがほとんどですよね。

ここ10年ぐらいで、ワクチンの定期接種化が大きく変わったため、小児科医・とくにかかりつけ医の役割に激しい変化がみられます。

お子さんたちにとっては何よりワクチンで予防できる病気が増えたため、Hib/肺炎球菌ワクチンで重症細菌感染症が激減し、死亡例や後遺症例がほぼゼロに近づいています。

それにつれて、体調不良で病院を受診される患者さんも10年前と比較すると約6割まで減ったというデーターがあります。

 

仕事量が減った小児科医として今後手がけてゆかなければならないのは、今までやっていなかった分野ということになります。新しい仕事探し。

一つは、超重症心身障害者の在宅ケアや訪問医療の充実と、病児・病後児保育への積極的参加。

これは行政単位(我々ならば高岡市)が主導となるのですが全然患者さんのニーズに応えられていないのが現状。

もう一つは、「小児科医はこどもの総合診療医」にも書きましたが、ヘルスケア・プロモーションです。

病児へのご自宅での対応の指導から始まり、こどもたちを病気にさせないライフスタイル。こういうことに小児科医が、みなさん(親御さん)に理解してもらう仕事に力点を変えてゆく。

子育てを軸にすえた、「親育て」が小児科医のこれからの使命だと思っています。

もちろん、上から目線でお話しするのではなく、膝を着けあわせて、同じ人間として、よりよく便利に生きられるように智慧を共有してゆく。

「大切な子どもを、一人一人とりこぼすことなく元気に育てる」をテーマに、アクの強い僕らしいサポートをみなさんにできたらいいなあと思っています。

大局観から細かいところまで、かゆいところに手が届く小児科医をめざしてゆきますので、どうぞ見守っていてください。

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