メニュー

信じる力

[2021.01.06]

えー、2021年最初のブログ、何を書こうか悩みました。例年ならは冬場に流行るノロウイルス胃腸炎やRSウイルスもいなければインフルエンザも全く見ません。それだけみなさん感染対策ができている証拠です。偉い!立派です! なので。アデノや溶連菌が相変わらずチラホラぐらいの感染症情報は割愛しますね。

コロナの世の中になり、人と人との距離がどうしても離れてしまい、当分はもとに戻りません。リモートな世界、悲しいですがこれが今の現実としては正しい。で、テレビやネットニュースを観ると、コロナ対策という点で国(行政)対する文句や批判の話ばかり出てきます。いったい何が正しくて、自分たちはどうやったら良くって、本当にこれでいいのか?大丈夫なのか?もっと良い方法や情報があるのではないか?とひたすら疑心暗鬼になりがちです。度を越えると、ただただ精神不安になります。

 トラブルの源が「感染症」である以上、やはり医療側が最終的な責任をもって解決をすべきで、医療従事者は誰一人としてさぼることなく必死に頑張っています。もちろんクリニックレベルにおいてもとれる対策は必死でとっております。正直言うと、怖いですし逃げたくなる医療従事者だってたくさんいます。 で、その「医療」に十分配慮をしながらも「社会(=経済)」を保つために必死に政策を作っているのが行政です。文句や批判の話ばかりだと間違った捉え方をされそうですが、行政は国民の「味方」であり、国民を「守る」べく頑張ってくれているのです。そのやり方・タイミング・伝え方に確かに問題はあるかもしれませんが、根本は「国民を守る」ために不慣れな感染症相手に策を練ってくれているのです。現段階での妥協点を設けつつ、最終的なゴールにどう向かうかを、汗水たらして必死に行政も考えています。そこには正解はなく、結果論としての後出しじゃんけん的批判をマスコミは言うだけです。批判は簡単です。責任もありません。ご意見番・私が正しいみたいな顔でテレビでしゃべっているのを聞くと若干ムカつきます。

 国、人類の危機的状況下で、もっとも大事なのは、社会の動きの音頭をとる行政を「信じる力」です。疑う力ではありません。「信じる力」が人をまとめ、プラスの力を生む。国民・人類全体が協力をしないとこの困難は絶対乗り越えられません。一部モラルや理解力に乏しい人がルール違反をしたとしても、それを目くじら立てて怒っていても仕方がありません。8割が信じて、それを実践してくれれば、必ずハッピーエンドを迎えることができるはずです。不安・不信・自分だけよければ良いという利己的な心にならず、人や社会を信じてルールを守ることが今年はとても重要だと思います。もちろん、我々医療者もしっかり信用していただけるように日々努力してゆきます。受診される方々には不都合なことばかりですが、またみなさまご協力のほどよろしくお願いいたします。

 

 

 

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME