小学生へのメッセージ
学校医である牧野小学校の4,5,6年生を対象にした「こどもの睡眠」の授業を本日午後に学校の体育館でお話しさせてもらいました。2月は大雪でいったん中止になりましたが、保健の塚田先生と笹島校長先生の熱意に押されて、学校側の特別配慮で、本日実現しました。3年間校医でかかわらせてもらっていますが、このお二人の先生方めちゃくちゃいい人です。何がすごいって、生徒や保護者への想いがすごく熱い。とても難しい現代の学校にあって、こんな熱意・情熱をもって教育現場でお仕事をされている方がいるのを知って、改めて義務教育のありがたさを再認識しました。毎日頑張っておられる学校教諭の方々に感謝です。
睡眠については、前回ブログで書いた通りです。一日のリズムを「何時に起きるか?」というを決めることによってすべての生活パターンが形成され、やがてそれは「良い睡眠をとらなければならない」に繋がります。「寝る」を意識するのではなく「起きる」に集中する。この大事なメッセージをこどもたちに伝えたいので、ビデオ録画ではなく、生の授業をしたかったので今日学校に出向きました。 みなさんは小学校の時の記憶ってありますか? 授業で習った内容や、教科書の記載なんて一切覚えていないと思いますが、「先生にこんなことを言われた」とか「友達とこんなことをして遊んだ」とかならうっすら思い出せるのではないかと思います。 記憶には2種類ある。「脳の記憶」はやがて色あせ忘れます。でも「心の記憶」は決して色褪せない。だがら今回の睡眠授業も、生徒の誰かひとりでも「オールバックのコワモテの学校医がこんなことを言っていた」と心に届けばいいなという気持ちでお話ししました。
「心を強くすること」「大人を尊敬すること」など、僕には小学生に伝えたいメッセージがたくさんあります。小児科医という立場ではなかなか多数の小学生に直接語りかけることはできません。今回このような貴重な機会を作っていただいた牧野小学校の先生方に、心から感謝しております。誰か1人でもいい。僕のメッセージが心にささり、心が強くなって、やがていい大人になって、次の世代にまた同じように子供たちの心を強くしてあげたいと願って真摯に働く教育者になってくれたら、それが僕の本意です。
それにしても、ちゃんと声を出して挨拶してくれるし、バイバイって手をふってくれる牧野小学校の生徒さん、みんないい子でその純粋さに感動でした。とってもいい一日でした。