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授乳中のママさんの生活しづらさ

[2021.03.23]

http://www.oitaog.jp/syoko/binyutokusuri.pdf

上記リンクに母乳とくすりのハンドブックがあり、とってもよくまとまっています。他にも授乳中とお薬の関係性は調べると簡単に出てきます。

従来から特に妊婦さんや授乳中の女性は「赤ちゃんに対する影響」という面で厄介がられることが多く、体調不良で受診されてもどこの病院でも若干(好ましくない)顔をされます。産婦人科以外の、一般内科・耳鼻科・皮膚科・歯科などに行くときっと「妊娠しています」「授乳しています」というと、「よくわからないから聞いてきてくれ」といわれて困ることも多々あると思います。誰か専門家がいるのかというと、誰もいません。出産後はもう産婦人科じゃないので、そこは小児科医がママの体調にも相談に乗れるべきだと考えています。なので当院では簡単な診察と処方ができるように、ママさんたちの受診も受け付けております。

以前に、「授乳中のママも風邪をひく」というタイトルでブログを書きました。難しい基礎疾患があるママさんもおられるかもしれませんが、大概は健康な女性です。それが妊婦や授乳中というだけでなぜだか生活しづらくなり、病院にかかりづらくなる、いまだにそんな印象があります。この季節、明らかに花粉症の症状で悩んでおられる授乳中のママもおられるはずです。どうしても妊娠中の「お薬は飲んじゃいけない」というイメージが強いままなんだと思いますが、ほぼすべての抗アレルギー剤・点眼・点鼻薬は授乳には影響しません。ですから、「遠慮なく飲んで良いし、使っても良い」という事実を覚えていただきたい。ダメなお薬は大雑把にまとめると「精神科のお薬」と「抗がん剤」ぐらいなんです。

ただでさえ授乳中は気力・体力とも奪われてママの体調は崩れやすい。赤ちゃんを守るためには、我慢するのではなくまず自分の体調管理をしっかりすることがとっても大切です。ですから、どうしたらよいのは迷ったり悩んだりするときは、小児科医である我々に是非ご相談ください。悩みが解決できるようにご協力いたしますので。

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