気が付いたときに
僕は小児の心臓病が専門なので、超音波で心臓を診させてもらうことがあります。意図しないのに、自分の中で勝手に1日約10万回も働いてる心臓ってすごいなあと感心します。
呼吸もそう。全然意識していませんが、一日中吸ったりはいたりして酸素を取り込んでいる。生き物の体ってまさに神秘がいっぱいだと気づきます。
長期間の実験を終えた宇宙飛行士の金井さんが、地球に帰還して「重力を感じる」と言っておられたのも感動です。
我々日常で地球に生活をしているかぎり、自分のからだに重力がかかっていることには気づかないです。
追い風のときにはわからないけれど、向かい風になったときにはじめて「空気」に重さを感じる。
走っていて、道が上り坂になったときに、今までの道は平坦で楽だったことに気づきます。
当たり前のことに気が付いたときに、それをどうとらえるかで、生き方が変わってくると僕は考えます。
ある日突然、のどが痛くなる、鼻水がでる、咳がでる、熱がでて風邪をひきます。その時にはじめて、風邪をひく前は健康だったんだと気づきます。
気づいてはじめて、健康ってありがたい、ふつうに生活できることのありがたみを感じられます。健康は大事です。
「家」もそう。仕事をして帰ってくるとき、長い旅行から帰ってきたときに、はあやっぱり自宅っていいなあ・くつろげるなあと気づきます。
こどもたちも同じ。保育園から帰ってきたり、学校から帰ってきたりしたら、お家に求めるのはくつろぎです。
きっと子たちも、一日お外で頑張ってきたのです。おうちにいるときは、一番安心なのです。
「おつかれさま、明日もたのしくすごそうね」かわいい寝顔にむかって話しかけてあげてください。
頑張っているのに気が付いたときに、それを優しく認めてあげられる、そんな大人になれたらいいなと思います。
そして一度、自分の寝顔ってみてみたいものです(笑)