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健診に引っかかったときの受け止め方

[2019.05.23]

小さいお子さんは、市での3,4か月健診、1歳半健診、3歳児健診もありますし、0歳台で2回健診を受ける用紙ももらっています。クリニックでは6-7か月と、9-10か月で母子手帳の欄を埋めてあげるように健診を行っています。

そして春になると、保育園・幼稚園・学校でも必ず「健康診断」というものがあります。社会人も、会社で健診を受ける機会があると思います。

この「健診」というものの意義は、それぞれ実施されている時期、場所、タイミングによっても若干違ってきます。ですが主は、異常がないことを確認するためのものであって、当然「何も指摘されない・言われない」のがベストです。

で、医療者サイドとしては実は健診は1次健診と2次健診(精密検査)とに分けられます。1次健診は「見落とし」がないように、ちょっとでも疑い?がある場合には徹底して「ひっかける」のが目的です。

ですから、1次健診でひっかかったとしても、最終的な2次健診では「異常なし」となることがほとんどです(極論的には95%ぐらいは異常がない人が引っかかる)。

引っかかったら、超ブルーな気持ちになりますが、実際には大丈夫なことが多いので、あまりおっかなびっくりにならずに、「大丈夫なことを確認してもらおう」という気持ちで、二次検診へ病院に受診してもらえばよいのです。

小学校1年生、中学校1年生では、通常の内科健診に加えて、心臓に特化した学校心臓検診というものも実施されます。

高岡市(各市町村で内容が違います)は、①問診票 ②簡易誘導心電図 ③心音図 ④学校医の診察 の4項目で一次健診を行います。

これ「春」に実施しますが、結果が返ってくるのが「夏休み明け」忘れた頃に急に封筒を渡されます。

僕は小児循環器が専門なので、今までも数々の二次検診を実施してきました。心臓という場所が場所だけにみなさんものすごい暗い不安な気持ちで受診されますが、これも普通の健診と同じで「ほぼ大丈夫だけれど念のためひっかける」なシステムなので、あまりビックリしないで慌てずに落ち着いた気持ちで二次検診を受けましょう。

ほんとに、何もないことが多いので。健診なんて、そんなもの、ルール上実施されているだけ、そんな気楽な心構えが必要だったりします。

安全・安心のために、ちょっと手間がかかりますが、みなさまご協力よろしくお願いいたします。

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