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ちいさな感動を一つ

[2019.06.09]

高岡支援学校に中学校から入学させてもらった息子ですが、超ぽっちゃり体型なのになぜか「陸上部」に所属しました。

支援学校の陸上部も、近くのマラソン大会には参加させてもらっています。一般と同じコース、同じ制限時間で走ります。息子も中1のときから参加しております。

コミュニケーションがとれない、理解能力的には2歳児ぐらいの彼、運動音痴な親をもつ運動が苦手な彼に、そもそも「競走」ということは理解できません。

「制限時間内に走る」ということも全く分からず、最初の大会は5kmでしたがスタートしたあと、制限時間の50分以内に待てど暮らせど帰ってくることはなかったです。

雨のなかびしょ濡れで、とぼとぼとぶっちぎりのビリなのになんとなく「走っている格好」で戻ってきてゴールしたときに、切なさで親として涙が出ました。

3回目ぐらいまでの大会は、とにかくダントツの最終ランナーでした(笑)

6年の歳月がたちました。学校の先生たちの日々の温かい指導と、部活のお友達の励ましもあり、いつの間にか「マラソン大会は走ること」を覚えた息子は、いつしか超真面目に走ってくれるようになりました。

決して運動は得意ではないですが、まじめさだけは誰にも負けない良い子です。

本日も高岡万葉マラソンに参加しましたが、もしかしたら自分よりも速いんじゃないか?と思うぐらいのタイムで帰ってきました。最初の大会よりも、15分もタイムを縮めての見事な完走でした。

先生方の熱心な指導が、息子を大きく変えてくれる。人と人のかかわりってすごい力だなあと。こどもの成長は、親の人知では測り知れないものがあるなあと感動した一日でした。

「ムリ」とあきらめたらそれで終わる。できるかもしれないと、挑み続けることに意義がある。結果ではない。気持ちが大事。そのうち無理だと思っていたものにも一筋の光明がみえてくるときがある。

そう気持ちにさせてくれた息子に、感謝してます。感動をありがとう。

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