メニュー

コロナ禍にあっても

[2020.11.17]

この1か月間、インフルエンザの予防接種でクリニックがごった返してしまい、本当に申し訳ありませんでした。「ほどほどが良い」と願う僕の気持ちとはうらはらに、ありえないレベルで混みあってしまいました。通常の診察にいらした方々に、ちゃんと説明もする時間が取れずすみません。そして注射に受診された方々、本当によく頑張りました。まだ2回目が終わってないよという方については是非とも早めに終わらせましょうね。

今週からだいぶ平和になってきましたが、週末になると新しく風邪をひいてしまうお子さんが多いです。せっかく良くなっていたのにまた鼻・咳が、という方が目立ちます。コロナ自粛が始まった4月ごろから秋まではほとんど風邪をひかなかったのに、最近はずっと鼻・咳が良くならない、パパママまで風邪ひいちゃったとお悩みの方々です。やはりこれだけ自粛や感染対策をしても、ウイルスをゼロにはできないということを肌身で実感します。

第三波が進行中の新型コロナウイルス感染症。ずっと憂鬱ですし、ストレスもたまります。気を付けるほかはないですが、もはや避けようのないものになりつつあります。

で、皆様に知っておいて欲しいことがあります。それは「コロナは、子供にとっては単なる風邪」という事実です。日本小児科学会のHPにもたくさんこれまでの報告がまとめられています。子供はほぼ重症化しない。何ならパパ・ママ世代も無症状または軽症。この感染症にあまりにも恐れていては、子供たちの大切な日常生活の機会が奪われます。

冬場に子供が重症化しやすいのは、インフルエンザ(これはワクチンがあり、治療薬もあります)、さらにいうと毎年小さな子供たちを苦しめているのは圧倒的にRSウイルスです。検査キットはありますが、ワクチンも治療薬もありません。ぜーぜーで入院が必要になるのもRSウイルスが相当数を占めます。

世の中では大人やお年寄りが重症化する病気は注目されますし報道されますが、子供目線での報道はほとんどありません。たとえコロナ禍であったとしても、今年も例年同様にインフルエンザやRSウイルスの方が、子供にとっては危険で怖い感染症であることを忘れないでください。とはいえ、これらの感染症もきっとこの冬は流行らないだろうと予想されていますので、怖がりすぎないでくださいね。

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME