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ゼーゼーしてるけど、受診すべき?

[2018.07.12]

小児は大人にくらべて身体が小さい分、呼吸をするときの気道(鼻・口・のど・気管・気管支など)も相対的に細くなります。

ですから、物理的に風邪をひくとゼーゼーしやすくなります。

ゼーゼーしやすい病気としての代表は、気管支喘息(アレルギー)と喘息性気管支炎(感染症)です。

乳幼児が喘息性気管支炎を起こす代表格が、「RSウイルスや」「ヒトメタニューモウイルス」で、冬から春にかけて流行があります。

この二つのウイルスは、インフルエンザ同様で鼻から綿棒を入れて「迅速検査」ができるので、一躍有名になったので皆さんも聞き覚えがあるかもしれません。

もちろんこの二つのウイルス以外にも、現在もゼーゼーするような風邪が流行っています。

 

ゼーゼーにも、鼻水や痰が絡んで「ゼロゼロ」する場合と、気道が腫れて細くなって「ヒューヒュー」する場合とがありますが、両方ともあることもありなかなか親御さんでは判別が難しいです。

どちらにしても、こういう症状があるときに大切な観察ポイントは

①ちゃんと夜眠れるか?(たまにせき込んでも基本的に眠れている)

②哺乳力・食欲がほぼいつもと変わりない

③機嫌がよく、遊ぶ余裕がある

この3つのいずれかがダメな場合は、ゼーゼーで「呼吸困難症状」を起こしていると判断し、夜間でも速やかに病院へ受診した方がよいです。

呼吸も早くて肩も上がっており、表情にも余裕がないときは、救急外来にお世話にならなければいけません。

一方、この3つの症状を満たしている場合は、「呼吸困難」にはなっていないと考えれらるため、翌日午前中にかかつけへ受診されると良いです。

 

気管支喘息にしろ、喘息性気管支炎にしろ、ゼーゼーしていることは基本的にはよくありません。

保育園や学校に行ってよいかどうか、主治医と相談してから決められた方がよいと考えます。

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