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ヘルパンギーナと胃腸炎などのプチ情報

[2021.12.07]

手足口病と同様に、通例では夏場にしか流行らない「ヘルパンギーナ」が現在もまだ流行中です。ヘルパンギーナは口腔内(ちょうどのどちんこの周り)にアフタ病変がある急性発熱疾患です。あーんすると、真っ赤なのどの中に白いアフタがプチプチと確認できます。急な高熱と、アフタによる口腔内の痛みで普段よりぐったりしたり、のどの痛みで食べられなくなったりします。解熱剤は痛み止めになると常々説明しておりますが、この病気も急性期にはひたすら解熱剤を使うことをお勧めします。熱は大体2日後には下がり、口の痛みも3日目ぐらいには慣れてきます。登園は、手足口病と同じく、完全に解熱していること、口腔内の痛みがなくなり食欲が普段通りに回復していれば大丈夫です。許可書は必要ありません。

もう一つ、今年も魚が美味しくなるこの時期に胃腸炎が流行ってきています。僕の個人的印象ですが、今年の胃腸炎は「症状が軽い」です。そもそも乳幼児の胃腸炎は、嘔吐・下痢による「脱水」が怖いわけですが、今年の胃腸炎は嘔吐が数回ですぐ治ります。下痢も激しくない。熱もあまりでない。そして一番助かるのは「ぐったりしない」ことです。ほとんどの人が、ちょっとだけ吐くか、ちょっとだけお腹が痛くなるか、ちょっとだけ下痢をして、それでおしまいです。調べてないので詳しくはわかりませんが、おそらく感染性はあるので、子供を発端として家族が胃腸炎になることもあり得ます。ニュースではアルコール消毒では効きません!と書いてありますが、そもそも家族内や集団生活の中ではなかなか感染防御は難しく、教科書的に流水でしっかり手洗いをしましょうという若干虚しい助言しかできません。

 相変わらず、夜の鼻づまりや咳き込みがひどい風邪もまだ続いています。今後、年末年始にはRSウイルスの再興や、昨年なかったインフルエンザウイルスの流行もあり得なくはないですし、とにかく冬場は溶連菌やアデノウイルスといったノドを主病変とする感染症も流行りやすいです。寒さはこどものカラダの免疫力低下につながるため、とにかく寝るときもそうでないときも常に暖かくしてお過ごしください。

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