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不活化ワクチンと生ワクチン

[2019.03.28]

不活化ワクチンとは? 生ワクチンとは?についてはHPの「予防接種について」のページを一度ご参照ください。

 

さて、圧倒的に0歳1歳での接種が多い定期予防接種。種類、回数とも多すぎるので、患者さん側にとってはそのワクチンが「不活化」なのは「生」なのかまで知っていて欲しいとは我々は思っていません。

ややこしいワクチンスケジュールについては、基本我々医療者にお任せいただいてかまいません。わからなくなっている場合はいつでも相談してください。

今回は「接種後」のことで、知っておいていただきたいことをまとめて書きます。

①ワクチンは腫れる:同じワクチンは、1回目より2回目、2回目より3回目、3回目より追加の方が腫れやすい!

その昔は、腫れやすいワクチンの代名詞は3種混合ワクチンでした。今のNo.1は間違いなく肺炎球菌ワクチン(PCV13)です。とにかく接種した局所が赤く腫れやすい。接種翌日頃から2,3日ですが、インフルエンザワクチン同様にぽんと腫れます。腫れてきたなあとわかった段階で、半分に切った熱さまシートを直接貼って冷却しておいてもらうと多少軽減します。それと、接種部位の皮下に「しこり」ができることもあります。たまたま触ると気が付くことがあります。かなり大きなものでも、数か月の経過で自然に消えてゆくのでそのまま何もせず様子を見てください。

②ワクチンは熱が出る:不活化ワクチンは、当日夜から翌日にかけて発熱することがある。生ワクチンは、それぞれの潜伏期間を経て(だいたい接種後10日から14日ぐらいで)風邪症状や発熱を起こすことがある。ここに、不活化ワクチンと生ワクチンの決定的な違いがある。

0歳齢でうつワクチンはほとんどは不活化ワクチンです。2か月や3か月の赤ちゃんが、接種したその夜や翌日に体温が上昇することがあります。そんなときも、夜慌てて救急外来に受診しなくても大丈夫。機嫌も悪くなくて哺乳もしっかりしていたら、クーリング(頭・首の下などを冷やす)で様子をみてあげましょう。だいたい半日から1日ぐらいで自然に熱は下がります。

生ワクチンは1歳になったら始める麻疹・風疹(MR)ワクチンが特に、接種後10日目ごろに風邪気味(かるーいはしか・ふうしんにかかるんです)になりますが、打ってから時間が経つのでついつい忘れている場合が多いのです。

なかなか因果関係を証明するのは難しいのですが、急な発熱時には、予防接種を近々打っていないか?という情報が大切になります。

③すべてのワクチン、接種部位は揉みません! 接種後1時間経過すれば入浴は可能です。

こんなことが一般的な注意点なので、ぜひ覚えておいていただくと幸いです。

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