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令和4年春のRSV注意報

[2022.05.06]

皆さん、楽しいゴールデンウィークを過ごせましたでしょうか? お天気にも恵まれたので、お出かけしなくても近場でも楽しく遊べたかなあと思います。

4月に入り、コロナが下火になると同時に、胃腸炎(ノロと思われる吐きかぜ)が流行しました。まだ少しその名残はありますが、連休を挟むと集団保育の感染症流行状況はガラッと変わります。一部の保育園では「手足口病」が流行っています。通常夏場に流行するので、ちょっと慌てん坊なウイルスが出てきています。

そして昨年もこの時期に流行った「RSウイルス」が、また今年もこの時期に流行しそうな気配があります。RSVは乳幼児の感染症の中では最も重症化しやすく、下気道炎でゼーゼーするために入院して治療になることも少なくありませんので診断する価値があると考えています。乳幼児の新型コロナウイルス感染は、熱が1、2日出て終了!という軽い症状ですが、RSVは熱が上がったまま5−7日続いたり、上がったり下がったりします。綺麗なサラサラな鼻水から風邪症状がスタートします。他の風邪とは違い、そもそも鼻・咳症状が強いこと、症状が右肩上がりに5−7日目まで悪化し続けること、一旦かかると感染性が1週間以上続くことが特徴です。

昨年春に当院では500人近いRSV感染を診断しており大ブレークでした。昨年と同じタイプでなければ(インフルエンザA型・B型と同様に、RSVも何種類かいます)今年もかかってしまう可能性があります。当院でも連休明けからの流行状況に気をつけて診察・診断しますので、保育園での感染情報にも皆様お気をつけください。

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