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嫌われたくはないのですが

[2019.01.30]

もともと強面(こわもて)な僕なので、子供たちにはできるかぎりの笑顔で診察に臨むように心がけております。お友達感覚でいたい。

しかし、インフルエンザの予防接種でチクチクしたり、今は検査で鼻の中に綿棒を入れたりと、おこさんたちに恐怖心しか与えていません。

今まで笑顔で来院されていたみなさんが、診察室に入る前から泣き叫んでいたり、必死に鼻を押さえている姿をみて、「嫌われちゃったなあ」とすこし悲しい気持ちになります。

 僕が子供のころは、熱・咳・鼻水などは家庭用常備薬を飲んで寝ておけという時代、なかなか病院など連れて行ってもらえませんでした。

熱が3日4日続いたら病院に連れて行かれ、のどをルゴール(おそらくイソジンみたいな消毒液)でゴシゴシされて、最後はかならずおしりに注射をされました。

なんとなく病院って、そういうイメージが常識でした。

きっと今のお子さんたちは、将来大人になったときに、「自分達の時代は、病院に行ったら必ず鼻やのどを綿棒でグリグリされた」っていうんだろうなあと。

その時代時代に医学の常識は変わってゆきます。基本的にはお医者さんは「嫌われ役」で変わりませんが、もう少し患者さんが痛い思いをすることが減ってくれたらいいなあって感じます。

インフルエンザの診断も、大人はのどをコンピューターにスキャンさせるとAIが診断してくれる時代も近々やってくるという話題もあります。

こどもの予防接種も、注射じゃなく、飲み薬や貼り薬みたいになったり、各種迅速検査も唾液1滴ですべて診断可能になったりしないかなあ、なんて淡い夢を描いたりします。

みんなに嫌われたくないなあ、仲良しでいたいなあ。そんなことを考えながらも、毎日容赦なく鼻をホジホジしております。やはり、的確に診断して早く治療をしてあげたいので。

みんな、痛くてごめんなさい!

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