メニュー

子育てに100点を求めない

[2021.04.04]

自分が小さかったころ、親が自分に対して「どういう気持ちで」「どんなことを願って」接してくれていたか、わかる子どもは皆無だと思います。

自分自身の胸に手をあててみてください。自分の親の気持ち、わかってましたか? 親がどんな苦労をしてきたか、知ってますか? ほとんどの人の答えがNOだと思います。 

いい子に育ってほしい。いや、最低限失敗はしたくない。できるだけ教科書通りに100点満点をとりたい、と初めての子育てならほとんどの親はそう願います。しかし親の願いとは全く別に、子供は自分の意思で育ち、やがて自立してゆく。皮肉めいた言い方ですが、子供の心の中に占める親の気持ちって、自分自身を考えてみてもそんなに大きくないんですよ。

奥さんや旦那さんに対しては100点をとりにいこうという意識をしないじゃないですか(笑)。なのになぜか、我が子に対しては100点満点をとりにいく強迫観念が強い親御さんをしばしば見かけます。子育てに慣れてしまえばそれは無理だということがわかるのですが。そんなに緊張して子育てする必要なんて僕はないと思っています。親が思うほど子供はか弱き存在ではありません。たくましく、そして親の心子知らずで育ちます(笑)。そして、遺伝子半分が父・遺伝子半分が母ですから、大概は親と似たようなものしか出来上がらないのが事実です。なんやかんやで結局、容姿も正確も親に似ます。普通の親に突然オリンピック選手になる子はできないし、ノーベル賞をとるような天才にもならない。所詮自分レベルです。

ならば子育て中の親は何を意識すべきかというと、ずっとずっと同じ話をしていますが、<子供の模範となるような「良い大人」でいる>ことを意識していただきたいのです。「良い」という解釈については、個人個人が考えて目標を立てて努力してみてください。子供に対してどうあるべきかより、自分は親・大人としてどうあるべきかを意識した方が、最終的には失敗が少なくなり、期せずして成功できると思います。さらに、満点なんて目指すべきではありません。人生は常に60点ぐらいが苦しくなくてよいです。そもそも誰かが評価するものでもないですし、できる範囲で頑張れば良いのですから。そして、頑張り過ぎちゃうパパママは、子供に接する気持ちと同じぐらいに、自分にも優しくいましょう! 完璧を求めすぎないこと、楽しむための40点の遊び部分を作ることが、子育てのコツだと思います。

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME