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小学生の睡眠とゲームなどの話

[2021.02.21]

先週の雪のせいで中止になりましたが、校医をしている小学校で「こどもの睡眠について」というテーマでお話しする予定でした。

そもそも個人的には子供の頃から誰にも負けないぐらいの睡眠障害で現在も苦しんでおります。昨年春ごろに学校からこのテーマをいただいて、僕なりにいろいろ勉強させていただきました。いい睡眠、そのたった一つの答えは「何時に起きるか」です。え?っと思われる人が大半だと思いますが、「いつ寝るのか?」ではないんです。「いつ起きるか?」ということが唯一の原点であり、そこを起点にして考えるだけでおのずから睡眠問題も解決します。「〇〇時に起きなければならないから」とスケジュールを組むと、「〇〇時には寝なきゃならない」になります。起きている間(僕なら仕事)で最高のパフォーマンスを出すために「〇〇時に起きるための〇〇時から睡眠」となるため、夜更新だったブログも滅多に書くことができなくなりました(笑)

そしてもっと大事なことは「やるべきことは当然やる」です。小学生ならば必ず朝起きて朝食を食べる。学校では授業を真面目に受ける。帰宅してからは宿題をする。それがやるべきことです。自分に課されていることを放置してはダメです。叱られて当然ですし、きつく叱るべきです。ここがちゃんとできているならば、いくらゲームに熱中しても構わないと僕は思います。ゲームやゲーム機が害悪ではない。当然やるべきことをゲームのせいでやらなければ害悪なのだと。

とかく大人は、自分たちの子供の頃の常識で型にはめようとしますので、学校の先生方も「ゲームはダメ」というメッセージを伝えたいのだと思うのですが、これだけスマホ・タブレット・任天堂スイッチやPS5などが世の中に溢れている現状、「やるべきことをやった上で」「デジタルディバイスを使いこなせるスキルを上げる」のが、時代に即した対応だと思うのです。すべては日中に最高のパフォーマンスを出すため。それにはやはり質の良い睡眠が必須、というところまで繋がれば、きっと睡眠の重要性に気付きますし、無制限にゲームや動画をみることが「良くないこと」と子供自身も気づくはずです。

 ただ本格的な睡眠障害やゲーム依存症にはそれぞれの対応が必要になりますので、そのレベルに達した場合はやはり専門家への相談をしましょう。

ちなみに、睡眠にはノンレム睡眠⇒レム睡眠という周期が1時間半毎に繰り返されているため、シャキッと目覚めたいときはその倍数の睡眠時間(6時間、7時間半、小学生は9時間)が良いといわれています。

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