メニュー

心身ともに

[2020.05.06]

みなさん、GWどうでしたか? 大半の方は「遊びに行く場所がない」とひたすらおうちで過ごされたのではと思います。正しいですが、やはり退屈だしストレスもたまりますよね。

緊急事態宣言もそろそろ限界。「部分的解除」という妥協案を示さなければ、さすがの日本人も暴動を起こしかねない「一触即発状態」です。

爆発的流行は「医療崩壊」を招く。もちろん死者も出る。でも世の中の病気は決して「新型コロナ」だけではない。日本の選択肢が正しいかったかどうかは後々の検討事項ですが、そもそも感染当初からずっと「大人の社会」を守るために「子供の社会」を閉鎖しているやり方は、小児科医の僕としては腑に落ちません。一般的には重症化しない子供たちや若いご夫婦世代の負担と犠牲の上に、「大人(老人?)の社会」を守るというのはいかがなものか。どちらが弱者でどちらが大切か?という永遠の命題は置いておいても、何かずーっと違和感があります。当たり前ですが、こどもは世の中の宝です。

自粛の力で、確かに感染症は激減し、小児科の外来も洒落にならないぐらいにガラガラになりました。ちゃんと自粛しているお子さんたちはほぼno riskだと判断できます。

しかしまだ自粛期間が解けません。ならば今月5月中に「残っている予防接種」は是非受けておくことをお勧めします。宿題と同じで、定期接種のワクチンは後に残さず(無料の有効期限があるため)早め早めに済ませておきたいものです。特に麻疹・風疹などは、コロナで接種控えで接種率が下がるとブレイクすることも考えらえます。子供が重症化しやすい病気=ワクチンで防げる病気を防いでおくことも、コロナとの闘いのなかでは大事なことです。

そして、自粛が解けたあとの急な集団生活の開始に伴う不安で心を病むこどもたちも増えてくると思います。いろんなことを考えながら、みんなで子供たちの心身の健康を守ってゆきましょう。

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME