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昔からある、まだまだ使えるもの

[2018.07.04]

僕がこどものころは、熱を出してもすぐに病院には連れて行ってもらえず、氷嚢で頭を冷やし、焼いたネギを首に巻かれ、ひたすら寝てました(笑)

まだ、肝油(ビタミンA/D)が幼稚園や学校で配られていた時代です。ビタミンって言葉がようやく世の中に知られてきた時代、こどもの栄養状態も悪かったんだと思います。

時代はかわり、食生活の質もかわり、世の中は衛生的になり、医療のレベルもまったく昔とは違います。医学・お薬の進歩も著しい。

そんな現代、体調を崩したときには病院を受診したほうがメリットが大きいのは事実です。

 

しかし、まだまだ昔ながらの方法も悪くないと思うことがいくつかあります。

それは基本中の基本。外から帰ったら必ず「手洗い」「うがい」をすること。可能ならば、市販のうがい液でいいのでゴロゴロうがいをする。

ブクブクうがいをするだけでも、口内炎は悪化せずに2,3日でよくなります。

感染予防に「マスク」を着用するのも大事です。

あと、この時期は虫刺されが多くなりますが、刺された部分が見えることでかゆみが増大し、ひっかいてさらに悪化します。

ですから、刺された部分を「絆創膏」で覆ってしまうと、不思議とかゆがらなくなり、これまた2,3日でよくなります。虫刺されパッチはその原理もあります。

鼻がつまって眠れないときの、鼻頭にヴェポラップの話も以前しました。また、2歳ぐらいから「ティッシュ」ではなをかむ練習も大事です。

意外と、過去からある方法やものでも、十二分に対処できることってまだまだたくさんあるのです。

いろいろ工夫しても、どうしても病院のお薬が飲めない小さいお子さんには、市販されているOTCの「こども風邪薬」ならば飲める場合があります。

症状を緩和する目的で、いざというときのために冷蔵庫にひとつあってもよいのではないかと思っています。

 

ベストではないかもしれませんが、goodやbetterな方法も試してみる価値は十分あると思います。

以前にツイッターでつぶやいた、首にガーゼタオルを巻いて寝ることや、腹巻も、健康をキープする方法論の一つだと、未だに信じております。

変わった発想の小児科医ですが、決してベストだけを求めないのもこどもたちの治療には大事だと思っています。

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