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気持ち悪いときには

[2018.11.29]

人はバランスを急激に崩すために体調が悪くなりますが、その最たる原因が外来微生物である「ウイルス」であるわけで、日々こういうものとからだは戦っています。

しかし外からの病原体ではなく、勝手に自分のなかのバランスが崩れることがこども特有(特に小学生から中学生にかけて)にあります。

例えば、怒られた・嫌なことがあった・発表会を控えてドキドキしている・修学旅行が楽しみ。普段と違う「ストレス」が加わるとこどもは容易にバランスを崩します。

「周期性嘔吐症」や「自家中毒」の名前でも知られる、「アセトン血性嘔吐症」という子供特有の病態があります。

激しい嘔気・嘔吐が数時間から数日続く発作を起こし、こういうエピソードを繰り返します。

アセトンとは「ケトン体」の一種です。我々人間は、細胞を動かすエネルギーとして血液中の「糖」をまず使いますが、それが枯渇してくると肝臓や筋肉から「グリコーゲン(貯蔵糖)」を使います。これもたくさんのストックがあるわけではないので、次に主に脂肪を分解して「ケトン体」をエネルギーとして使用します。本来はエネルギー源なのですが、この「ケトン体」を子供はうまく利用できないため(筋肉量が少ないからと言われています)、急激にバランスを崩して二日酔い様の吐き気を催すようになります。

血液中のケトン体を消すためには、「糖分」と「水分・電解質」が必要となります。

こういう必須品がうまくとれるのが「OS-1]のような「ORS(oral rehydration solution:経口補水液)」です。

とにかく急にバランスを崩さない前にしっかり糖分や水分補給をして、病的な体調にならないように心がけるのが必要です。

これは、ノロなどの胃腸炎などにも共通していえることなので、やはり気持ち悪いときには適度な糖分・水分を摂り、ゆっくり休む(寝る)ことが大事です。

不調なときには無理な食事は避けて、水分メインにして症状が落ち着くのをゆっくり待ちましょう。

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