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潜伏期間の重要性

[2019.05.07]

さて、今日は令和になってから初のクリニックの診察日でしたが、予想していたよりもずいぶん平和でした。

やはり保育園・幼稚園・学校が休みになると、感染症も広がらなくなるという意味では年末年始にインフルエンザが爆発しないのと同じだなあと感じます。

5月5日に急患センターで診察していたときにも感じましたが、発熱や体調不良で受診されたときに、アデノや溶連菌が多かった印象がありました。リンゴ病も結構いました。

 感染症を考えるうえで、潜伏期間の重要性があります。

インフルエンザや胃腸炎などは、ある患者さんと接触した場合に、1-2日以内に他の人に発症することが多いです。だから、不調になった1-2日前に必ずそういう人がいる場所に本人がいたわけです。集団で爆発的に広がりやすい疾患。

一方、溶連菌やアデノウイルス感染(=プール熱)は、約5-7日前後の潜伏期間があってから発症します。なので、直近に誰か不調な人との接触はなく、忘れた頃(特に兄弟間など)に発症します。爆発的には拡がりにくい。

リンゴ病などは、いつ誰から移ったのかさっぱりわからない場合が多いです。

何か流行っている、兄弟の誰かが〇〇。そういえばなんとなく鼻を垂らしているお友達のうちに遊びに行った。そういう、感染症をもらいそうな状況になったときに、いつ頃から注意をすればよいのかという意識を持てるようになるとよいかもしれませんし、そういう時間軸の情報を僕たち医療者は実は求めています。わかる範囲でよいので、受診された際にぜひそういう情報・状況をお聞かせいただけると幸いです。

さあ、とはいえこれからは気候もよくなり感染症は減ってゆくと思います。あまりビクビクすることなく、たくさん楽しい毎日を過ごしましょう!

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