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痛い・痛くない

[2019.11.04]

みんさまご無沙汰しております。うえせです。ブログ更新できていない最も大きな理由は、「ネタがない」という単純な理由です。もう一つは、夜に書く体力が残っていないというなんともまあおじいちゃんな理由です。

当クリニックでも、インフルエンザワクチン接種が開始しました。自分も接種しましたが、今シーズンのワクチンは「痛い」と言われる方が多いです。

予防接種の時の痛みの理由は二つ。①針を刺すときの痛み と ②注射液を皮下に入れるときの痛みです。

②については、そもそも剤形上ほぼ痛みを伴わないものがあり、「麻疹・風疹ワクチン」や「おたふくかぜワクチン」は痛みが弱くて泣かない子もいます。そのほかのワクチン(ほとんどが不活化ワクチンと呼ばれるもの)は皮下に入ってくときに「つーん」とあの独特な鋭い痛みを伴います。インフルエンザも痛いヤツです。みなさん、ごめんなさいね。今年も結構腫れますし、腫れが引くとかゆくもなります。

①についてですが、皮膚に針をさしても痛くないってときもあるんですね。我々人間の皮膚にはさまざまな感覚神経が走っています。痛みを感じるのは「温痛覚神経」で、熱いのと痛いのは同じ神経支配です。これは、皮膚一面にすべてあるわけではなく、1mm間隔ぐらいで結構まばらに存在します。試しに、針先のような先端が鋭いもので1mmずつずらしてツンツンしてみてください。痛いと感じる部分と、あれ?何にも感じないって部分と半々ぐらいに別れます。

ですから、たまたま注射針を刺した部分が痛覚神経が鈍いところだと、痛くなかったような錯覚になります。毎年のことで、今年は痛かったとか痛くなかったと別れるのは、実はワクチンうんぬんではなく、「針を刺す部分」に命運がかかっているのです。

 僕自身、子供たちが少しでも痛くないように、その他のいろんなおまじないやトリックを考えては試してきましたが、やはり正直「運」としかいいようのない結果です。

もちろん、打つ前、打った後の心の痛みも大事です。できるだけ怖がられないように、明日からも「笑顔でチックン」させていただきます。

接種した方も、接種できない方も、この冬はあまり大きな流行がないように願っております。

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