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発達障害研修会

[2018.08.09]

本日夜から、富山県主催の発達障害研修会に参加してきました。

僕は専門は小児循環器。発達障害は専門外です。クリニックでの検査や評価を詳細にすることは当然できません。

ただし、息子のおかげでこの分野には多少知識と経験はあります。医療者としてより、親としての心構えは心得ているつもりです。

ですから、自分の子供はどうなのかな?と悩んでらっしゃるご家族の相談窓口的な役割ができたらいいなと考え研修にも参加しております。

 

この分野、ようやく障害の分類が決まってきた程度。世の中に知られている割にはまだ実際には確立された対処方法はありません。

僕の独断と偏見でものすごくざっくり分類すると、①マイワールドの自閉性障害(いわゆるコミュ障?)②落ち着きのない注意欠如多動性障害(AD/HD)に分かれます。

もっと細かいものもありますし、両方とも合併している場合もありますし、そこに知能レベル(IQ)が低い子と、知能レベルは正常な子とでの歴然とした差もあります。

誰からみてもわかりやすい発達障害の子も大変ですが、IQが高く、社会的サポートを受けにくいグレーゾーンのお子さんも実は相当生きづらい生活を送っています。

そして、どんな発達障害も、おおきくなって完全に正常になることは難しいというのが実状です。

ある程度のチェックは3歳半健診頃からひっかけてゆきますが、何より早期発見・早期介入と、ご家族の受け入れ・理解と、社会全体の受け入れ・理解が重要になってきます。

高岡地区では、この分野に関しては「きずな子ども発達支援センター」が中核となっていますが、未就学児が対象で制限もあります。

最終的には、「教育」と「福祉」による自立支援を目指すことになります。悩んでいる家族にとって、まだまだ分かりやすいシステムにはなっていないと感じます。

保健師さんや、保育園・幼稚園・小学校の先生方についてはこの分野、非常に頑張っておられると感じます。

ならば医療者側からも、少しでも役に立てるようなことができたらいいなと考えております。まずは僕ら小児科医自身も、理解を深めることからだと感じます。

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