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秋の風邪の特徴(私信)

[2020.11.03]

いつの間にか11月。「コロナ」という言葉を聞かないことがなかった今年もあと2か月で終わります。人類の歴史上の特別な1年であったと同時に、もう今後は決してコロナ前のような無条件・無防備な感染対策なしの世の中には戻れないことになった残念な歴史的転換点でもあります。

もともと「人間」と書きます。この漢字をつけた過去の日本人はすごい。

個人としても医師としても、ヒトとヒトとのあいだ(間)をいかに強く意識して生活しなければならないかを考えさせられた1年でした。

4月から9月まで、新しい生活様式のなかでこどもたちの間には感染症は流行せず、非常に僕たち小児科医もヒマでした。本当に自分たちが必要なのか?不要不急の小児科医と揶揄され、自己嫌悪に陥った時期でもありました。しかし、そんな新生活様式の物理的・心理的隙間をくぐりぬけ、10月初旬から秋の風邪が非常にはやり始めたのが事実です。①今回10月初旬から中旬にかけて流行った風邪と、②10月下旬からはやり始めた風邪、似たような風邪ですがちょっとだけ種類が違うような気がしています。ぜーぜーしやすいのも特徴ですし、いずれにせよなかなか鼻水が治らない・咳込みが強い、しつこい風邪であること。小学生以上や大人がもらうと、「超ノドが痛い」から始まり、微熱・鼻水・そしてつらい咳込みという流れになります。治るのに1週間ほどかかります。

そして、一部の方については明らかに「インフルエンザワクチンの影響」と思われる感冒症状の方もおられます。接種後1週間以内で風邪症状がみられた場合にはやはりワクチンの影響かなと。しかし、やはり何があるかわからない今年の冬。コロナ感染の第3波の予兆が起きているといわれる昨今、今冬のインフルエンザ予防対策はとても大事なことだと考えています。

初回ワクチンで少し体調を崩されたとしても、是非2週間後には2回目の接種を頑張りましょうね。痛い思いをした分だけ、きっといい効果がありますから!

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