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絡まった糸

[2021.05.29]

誰が悪いわけでもない。うまくやろうと頑張って日々を過ごしてきた。悪くしてやろうなんて思ったことはない。でもいつの日からか、何かがうまくいかなくなって、何とかならないか?と必死に自分自身を追い詰め・もがきにもがいてみたけど、そもそも対人関係の苦手な僕が頑張ったって逆効果だ。どんどん自分一人が、自分の世界のなかで傷ついてゆく。無理に笑顔やカラ元気を出してみても、誰も見てくれないし認めてくれない。そしてあるとき急に「プツン」と張りつめていた糸が切れる。そこに待っているのは、誰も寄せ付けない孤独に苦しむ世界。 頭が痛い。胸が苦しい。お腹が痛い。ふらふらする。動きたくない。自分の世界から一歩でも外に出るのが怖くなる。ひたすら破滅への闇に追い詰められてゆく。

 こどもも大人も誰もが、いつこんなふうに心を病んでいってしまう危険性がある世の中です。本当は少しでもいいから「大丈夫?」って優しくされたいし、「頑張ってるね」って褒めて欲しい。あれがダメ、ここが良くないって駄目だしばかり指摘されたら、「もう頑張れないよ、、、」って心閉ざしてゆきます。

 お互いがお互いを思いやることが大切だと思うし、友達や先生ではなく「親」に認めてもらうことをこどもは望んでいます。ダメなことをしているときは叱って欲しいし、頑張っているときは照れくさくなるぐらいに褒めて欲しい。不登校・拒食症・心身症・自殺するこどもたちが増えています。コロナ禍で心病んでゆく子供たちが多いなかで、親子関係の3A(安全・安心・安定)が非常に重要になっていると言われています。心のSOS状態になってしまう前に、ちょっとした声掛けや話し合いで救われてゆく魂があることを親ならば理解してあげて欲しい。困ったら病院に相談、そんな他人任せでは決して子供の心のこじれは治りません。やはり親が強く支えならなければ、子供の心は強くたくましく真っすぐにならないことを、常に意識してください。もちろん親御さんも頑張っていてもどうしてよいのかわからなくなることだってあります。親まで心病みそうになる。そういう時には我々にご相談ください。時間がある限り、ちゃんとサポートしてゆきますので。優しさと正しさが伝わったときに、絡まった糸はほどけてゆきます。

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