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胃腸炎にご注意を

[2019.11.17]

昨年も同じ時期に同じ事を書きましたが、そろそろ胃腸炎に注意が必要です。

お刺身がおいしくなってくるこの季節から、インフルエンザの流行が始まる1月初旬までは、胃腸炎(流行性嘔吐・下痢症)が必ずといっていいほど流行ります。

典型的な経過を説明しますと、①だいたい夜から「立て続け」に嘔吐が始まる。②約半日(夜からだと翌朝)に少しずつ吐き気は落ち着いてくる。③吐き気が止まったかな?と思う頃に発熱するケースがある。④熱も半日から1日で終わる。⑤その後はひたすら下痢対応(下痢しない胃腸炎もあります)

実は自然に治る胃腸炎、悪いウイルスを吐いたり下痢したりすることで体外に出して治るので、嘔吐・下痢を無理に止める必要はありません。唯一問題になるのは、「立て続け」に嘔吐することで、小さいお子さんは脱水になり回復が見込めなくなるケースがあります。嘔吐がひどすぎる場合は夜急患センターで吐き気止めの座薬をもらうか、必要ならば点滴してもらいましょう。眠れる程度の吐き気であれば、一晩ぐっと寝込めば落ち着いてしまいますから、無理に救急に連れ出さず様子を見ましょう。

半日ぐらい経つと、少しずつ水分や消化のいい食事をとれるようにはなってきます。たまにまだ吐くこともありますが、「立て続け」に吐かなければ大丈夫ですし、本人の顔色も悪くなくて、おなかがぺちゃんこになっていなければ様子をみて大丈夫です。

吐き気が丸々一日ないこと、食欲が回復していること、下痢がひどくないこと、熱がないことを確認できれば登園・登校してください。

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