メニュー

腸と健康(雑談レベル)

[2019.05.30]

小児もいろんな専門分野に分かれて治療が行われている現在。頭からつま先までとなると、小児神経、小児呼吸器、小児循環器、小児腎臓。小児歯科や小児整形といったものまであります。

カラダの免疫をつかさどる、血液を介した病気としては、小児がん、小児アレルギー、小児内分泌・代謝なども存在します。どこか一つでもバランスが悪くなると病気になるので、カラダって非常に精密なバランスだと感じます。

そして、なぜか大人はメジャーなのに子供にはほとんど専門家がいない臓器として、「消化器」が存在します。こどもの消化器が専門ですって先生はなかなか巡り会えません。北陸3県探しても、いないんじゃないかなと?

臓器としては歴然と存在しているのに、未だ生理的詳細すら謎なのも、こどもの消化器だと感じます。

そもそも消化器の慢性疾患(大人でいうと潰瘍性大腸炎やクローン病のような)は本当に数が少ないし、急性疾患や悪性疾患(胃潰瘍・十二指腸潰瘍・大腸がん)などはほぼ皆無に等しいのです。

要するにニーズがないから専門性として成り立ちませんし、大人のような内視鏡を容易にできるわけではないし、ましてや赤ちゃんなんかはそんな検査は絶対に無理。

だからわかっていないことがとっても多いんだと思います。

腸のメインな仕事としては、食べ物を消化し吸収して不要物を排泄することです。で、外の世界から入ってくる「異物」を「これは栄養になる、これはダメ」と選別するための免疫システムが存在します(腸管免疫)。

食物アレルギーなどはこういう特殊な腸管免疫の病気の一つでもあります。そしてその消化吸収や腸管免疫を助けるというか一緒にお仕事をしてくれるのが「腸内フローラ(細菌叢)」です。

腸のなかにはすごい数の腸内細菌がいて、我々は共存共栄しながら日々生活をしているわけです。ですから腸のバランスがとれて上手く仕事をしてくれていることが、「健康でいられる」大事な要素なのです。

実際には、赤ちゃんと大人の腸内フローラは全然違うと言われていますが、詳しい事はわかっていません。

ただ、子供特有の病気、子供の時期にしかならない病気、こどもの時期にはなっても大人になると頻度が減る病気は、実はこの腸内フローラが重要なカギを握っているのではないか?と僕はずっと昔から思っています。

特に、未だ原因不明である「川崎病」は、子供にしかないし、人種差もあるし、地域の集団発生などもあることから考えると、腸内フローラが関係していると考えると非常にしっくりきます。でもまだわからないんですが。

 小難しい妄想はさておき、とにかくおなかの調子ってすごく大事だと思います。太りやすい体質や逆に太りにくい体質とか、お肌のきれいさとかにも、腸内フローラが積極的に関与している気がします。

そして、不思議と風邪を引いたときに、最初は鼻と咳と熱だったのが、最後におなかがゆるくなると「そろそろ治る」というサインだったりするのも、腸って、なんだか実は重要な臓器だなあと感じます。

みなさんはどう感じますか? 腸活って言葉もあるくらいなので、なんだか体調がすぐれないときに、ちょっとおなかを意識するといいんじゃないかなあと思います。

今日のお話しは、全く個人的意見のみで科学的根拠はありませんので、雑談だと思ってご了承ください。ではまた。

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME