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負の感情

[2019.09.03]

一日のなか、一週間のなか、一年のなか、いや一生のなかで、最も強い感情が動くのは「怒り」だと思いませんか。イライラしたり、キレたり、怒鳴り散らしたり。

楽しかったり嬉しかったことよりも、そういう負の感情の方が鮮明に記憶に残っていたりします。それは人間という動物のもともと備わる悲しい性(さが)だと思っています。とにかく激しい。

でも、負の感情を誰かにぶつけて、自分だけすっきりして相手を困らせたり傷つけたりすることって、すごく品のない野蛮で格好悪い行為だと思います。弱いものいじめと同じ。

どうしても自分の思い通りじゃなきゃダメでしょうか?。そうじゃなくって、誰かを喜ばせたり、誰かを笑顔にさせたりすること、それが特別ではなくさりげなくできる人って、とっても上品で理知的で、僕がよくいう「一周回って優しい」尊敬すべき人です。憧れです。

負の感情じゃなく、正の感情が動く相手。そんな人がそばにいてくれたら、日々の生活がどれほど楽しく過ごせるでしょうね。

人生を振り返ったときに、特に何かあったわけじゃないけれど平和に楽しく過ごせたなあ、と記憶の表舞台には立たない、自然と湧き上がる幸福感。そう思わせられる人が世の中に増えてゆくことを願ってやみません。

こどもの虐待死がニュースになるたびに、親になれない大人や、適正に保護できない児童相談所などが非難されるのは当然なのですが、なぜこんな痛ましいことが起こるのか?と根底を考えると、そこにはやはりそもそも強い負の感情と、守るべきものを守り幸せにするという「当然」の常識を教えられなかった世の中があると思います。「教育」で避けてゆける、いやより良い世の中にしてゆくことは、人間に知性がある限り可能だと考えます。

負の連鎖を断ち切るためにも、ある大事さに気づいた一人一人が根底から変えることを実践して欲しいなあと思ってしまいます。

喧嘩したり怒ったりするよりも、仲良く楽しくする方が絶対に良いのですから。難しいんですけどね。導火線が短くて怒りんぼな自分にはないから、年老いて死ぬまでにはそういう人間に近づきたいなと思います(笑)

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