メニュー

質問箱のお返事です。

[2021.04.14]

ざっくばらんに質問箱のリクエストにお答えします!

①川崎病について書いて欲しい:今でも、乳幼児の「発熱・発疹」は小児科医ならばまず川崎病を疑います。昔は入院1ヶ月かかりましたが、今や治療法も確立されて、下手すると1週間以内で退院することも。最も懸念される冠動脈瘤の合併も治療の進歩とともに激減し、今や川崎病は殆どの場合は「入院して治す病気だが、合併症はほぼなし。治ればその後は無問題」と理解して良いと思います。ですが、年に数例は冠動脈破裂・心筋炎で死亡例も出ます。僕も過去に痛い経験があります。急性期はとにかく大事にしたいです。 実はいまだに原因不明の病気。隣の子に感染しない、子供にしかない、人種差(アジア人に多い)、一卵性双生児でもかかる方とかからない方がある(遺伝子的要素に乏しい)など、たくさんのヒントはありますが、未だに決定打のない病気です。発見できたらノーベル医学賞だと思います。僕個人的には、子供で調べることがまず不可能な腸管免疫が関与しているのではないかと推測しています。第一発見者の川崎富作先生は、原因について終生ご研究を続けられましたが残念ながら昨年亡くなられました。

②大人がマスクをすることでの子ども達の弊害:石原さとみがあれだけ可愛く見えるのは、あのクチビルが醸し出す表情の素敵さだと思うのは僕だけではないと思います。保育士さんや、学校の先生がマスクをすると、見えるのが目だけになるため、怒っているのは笑っているのかが確かに分かりにくくなります。では子ども達は混乱するのか?と考えると決してそうではないと思います。目は口ほどにものをいう。大人の常識に囚われることなく、子ども達は新しいコミュニケーションのスタイルでも十分適応してゆくと思います。マスクしていてもわかる笑顔、皆さん練習してみましょう!

③子どものイヤイヤ期(駄々をこねる子ども):これについては、よーく「酔っ払いと同じ」と説明します。ある一定の状況になると突然スイッチが入りだだをこねる。でもそれは一過性のもの。酔いが冷めるとまた素に戻る。駄々をこねる方が本当の我が子ではありません。聞き分けのいい子もいますが、聞き分けの悪い我が子の場合に途方に暮れる親御さんもいると思います。「場所」を変える。これに尽きます。酔っ払いに言い聞かせても無駄ですし、理は通りません。無理やりでも場所を変えるしか方法はありませんし、酔っ払いに真剣に怒ってもしょうがないでしょ(笑) 大人になって駄々をこねる人はほぼいませんから、そんな時期なんだなあと大人な対応をしましょう

④僕が考える発達障害について:我が子に「ちょっと問題があるかも?」と言われると戸惑わない親御さんはいません。これは相当な長文になるのでまた別の機会にブログを書くかもしれません。発達障害だけでなく、子育て一般にも通ずることは「人の意見に耳をかすこと」です。我流で良い、誰に何を言われようと我が家はこの方法で、我が子はこうやって育てる!という人ほど、子ども達は良い教育・治療を受ける機会を失います。その責任は親にあることをおおいに理解してほしい。専門家からの意見を素直に聞く気持ちを持ってほしい。まずは受け止める勇気です。

とりあえず今回はここまでです。またこれからざっくばらんな質問・ご意見をお待ちしておりまーす。メールしていただいた方々ありがとうございました。

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME