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頑張れ受験生

[2021.02.08]

昨日・一昨日に、第115回医師国家試験が行われたそうです。他の国家資格とは一線を画して、6年間という長い医学部を卒業(見込み)した学生のみが試験を受ける資格があるためか、合格率は90%と高いです。しかし逆に10人に1人は不合格、医師免許を取得できず働くことができません。

僕の超個人的な思想ですが、極度の緊張や普段と違う環境でも合格点が取れるような自力と胆力がある人間じゃないと、職業として医者にはむいていないとは思います。だって、患者さんの命を預かる仕事、もしも判断を間違えると助かる命も助からない。その責任を全うできるかどうかの「振り分け」としての「試験」はありだと思います。間違えず、正解を導き出せる能力は医師には大事だと思います。これは日頃の診療でも常に意識しているところです。

一方、高校受験や大学受験など、今から次の「学び」を志す学生さんたちに、3年間の集大成としてたった一回きりの「試験」で合格・不合格を決めるのはどうなのか?と常々思います。3年の間、日々努力してきたことをたった数時間の試験問題だけで評価されてしまうのはかわいそう。それこそ、体調が悪かったら試験を受けられないし、たまたま家族に何か不幸でもあってメンタル崩れるとか、日本海側と太平洋側では気候や湿度も全然違う(なぜ雪が降る冬のこの時期に試験をやるのか?)から、うまくいかない学生さんたちが可哀想だと思っています。

 僕はどんな学校であれ、学びたいと思った生徒さんは自由に入学できて、入学後に日々努力しないと「卒業」できないシステムの方が良いと考えているタイプです。しかも、今の時代の試験はPCやタブレットなど持ち込み可で当然良い。覚えている「知識」を問う試験ではなく、どうやったら正解に近づくことができるかという「検索能力の高さ」で今後はその人を評価すべきだと思っています。

 とはいえ残念ながら、今現在の試験はすべて自力のみの一発勝負です。当日まで家族総力戦で戦わなければならず、家族も生きた心地がしないでしょう。そんな努力が報われて、頑張った人たちが、暖かい明るい春を迎えられることを願ってやみません。今時の子供たちはあまり緊張しないとは言いますが、それでもやはり試験ってのはつらいもんです。ストレスを抱えて頑張っているみんな、その苦しみは同級生みんな同じ。自分だけ特別苦しいわけじゃないんだ(そこは公平)ということを理解し、自分が当日に最高のパフォーマンスを発揮できるように頑張ってください!。やればできる!。きっと君たちの努力は、認められるさ!!(根拠なし(笑))。合格を勝ち取ったときの達成感は、きっとその後の人生の支えになるはずですから。

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