優しい世界
2月に入り、自分の体調の事で皆さんに大変ご迷惑をおかけしました。この場を借りて改めてお詫び申し上げます。 たかが尿管結石、よくある病気。僕自身5回目の結石発作でしたが、前4回と異なり、今回は血の海のトイレと激痛で、正直生きた心地がしませんでした。この痛みから解放されるなら死んでも構わないとすら感じました。それほど追い詰められましたが、泌尿器科の先生の治療のおかげで、3週間経ち今は完全に治りました。まだ死にません(笑)。何故なら僕がやりたいこと、小児科医として伝えたいことを、まだまだ少しでも知ってもらいたいからかもしれません。
今の世の中に大満足している人は少ないと思います。何かしら不満があったり、不安があったり。世の中が良くなって欲しい、安心して暮らせる社会になって欲しいと感じているはずです。そのために一番重要なのは「教育」です。これより重要なものはありません。どんな法律や科学技術よりも重要です。
次の時代を作る今の子どもたちが、どういう教育を受け人格形成をするかで、社会は大きく変わります。小手先の技術ももちろん大切ですが、何より「心を育てる」事が重要だと僕は思っています。常に自分の行動規範の中に「人に優しく」という軸があれば、絶対に世界は平和になります。トラブルも減り、犯罪もなくなります。他人を騙して自分が稼ぐ(闇バイト)などに象徴される「自分さえ良ければ」という短絡的な発想は、「人に優しく」の心に反すると判ればできなくなります。それを徹底して教え込む。洗脳や宗教ではなく、そういう道徳教育がいかに重要であることを大人側もしっかり理解し、子どもたちに徹底的に教え込んでゆく。そうすれば将来は、困っている人・病んでいる人・年老いた人を、助けるのが「当たり前」の世界に変わるはずです。
ただの理想論、綺麗事かもしれませんが、目先の利益ばかりがもてはやされ、誰もそんなことを言わないこのご時世が寂しい限りです。子どもたちに「心の教育」が大切だという事実や、大人は何をすべきかという覚悟を訴える人をほとんど見かけません。それを伝え続けることこそが、クリニックのテーマ「子どもたちの健康を支え、明るい未来を」です。
ま、そんな途方もないことを言うより、まずは自分の体調管理を頑張れ!と言われそうです(笑)。はいすみません、これだけダメージを受けたので、生活習慣はしっかり見直して、できるだけ休診しないように自己管理頑張りまーす。病弱な僕ですが、今後ともうえせこどもクリニックをよろしくお願いします。