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難しすぎるワクチンスケジュール

[2018.05.23]

今の小児科医療は、ここ10年ぐらいのワクチンの進歩で劇的に変わりました。

我々小児科医が心痛める悲惨な病気であった乳児の重症感染症(特に細菌性髄膜炎)は、ワクチンのおかげでほぼなくなったといっても過言ではありません。

予防できる病気が増えたことは、子育てに喜ばしいことで、是非ともおこさんにワクチンを受けさせてあげていただきたいと思います。

生後約2ヶ月からスタートするワクチンですが、どう受けたらよいのかは、通常の親御さんが問診票の冊・母子手帳・ネットで調べてもきっとあたまの整理ができません。

混乱させる理由として、一つ一つのワクチンで接種回数、打つべき時期が異なること、定期(接種券のあるもの)・任意(接種券がなく自費になるもの)、不活化ワクチンと生ワクチンでの接種間隔の違い、などなど実に難しいのです。

B型肝炎ワクチンの3回目は抜けやすいですし、1歳を過ぎて、MRワクチン・水痘ワクチン・おたふくワクチン・Hib追加・小児用肺炎球菌追加・四種混合追加の順序は相当難しいと僕も思います。

まずは生後2ヶ月までにかかりつけ医を決めて、そこでワクチンスケジュールを決めてもらうのが一番安心だと思います。

順調に接種を進めてあげることが、小児科医の大事な役割だと考えています。当クリニックでも丁寧に対応させていただきますので、みなさま是非ご相談ください。

なお、一部中断になっていた日本脳炎ワクチンなども、現在は安定して供給があり、いつでも接種が可能です。まだお済みでない方、一度母子手帳で確認されてみてはいかがでしょうか?

自費ワクチンは受けた方がよいのかという質問には、僕は値段以上に価値ある予防策だと考えています。  値段がちょっとヒキますけど。。。

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