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新学期にむけて

[2021.08.25]

もうすぐ新学期に入ります。富山県もマンボウとなり、感染者数が100人を平気で超えてしまう毎日に、びくびくして不安な気持ちになると思います。特に夏休みでずっとお家にいた小・中学生は、拭えぬ不安感が当然強いと思います。現在、ほぼデルタ株に置き換わったといわれています。根拠となるデータのみを提示されてもピンとこないと思います。なので、小児科医が今のCOVID-19をどのように考え、学校生活や幼保の集団生活をどう捉えているかを示しておきます。

①現状に至っても感染経路は「大人」⇒「子供」:親の感染が契機で10歳未満の子が陽性になる事例ばかり。もしくは保育園・幼稚園の先生や学校教諭からの感染。②そのようなケースで子供が陽性者となっても、「子供」⇒「子供」と広がるケースがほぼない(ここが、普通の風邪・インフルエンザ・RSなどと全然違う)。すなわち濃厚接触者となった場合でも感染率がほぼゼロが現在も続いている。③デルタ株は今までと違い、子供でも多少の症状(発熱・頭痛・咽頭痛・倦怠感)を認めるものの、やはり普通の風邪レベルで重症化がほぼない。④ほぼこども同士の感染がない今、やるべきことは「大人が感染しない」ために、子育て世代の親御さんがワクチン接種を積極的に勧める。 現状、こどもに限ってはまだ「コロナは風邪」です。いつの日かこの理論が通用しなくなるかもしれませんが、それはまだ先です。今やれることは④しかない。ここを皆さんが頑張って欲しい。ご両親がワクチン済ならば、子供が熱を出しても、学校や保育園でうつってくることが稀なので、コロナの疑いはほぼゼロという捉え方ができます。

 もちろん「絶対安全」はないですが、重症化しない子供たちに、大人社会のルールを押し付けるのは、ただただ不安を煽り、楽しく生活を送る機会を奪うことになります。子供たちの明るい日常を取り戻すためには、こういった現状を親御さんの共通認識として把握しておいていただきたいと思います。「心配だ」というお子さんに対しても、「大丈夫だよ」って笑顔で応援してあげてくださいね。

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