メニュー

絶対正義について

[2018.06.07]

「正義(justice)」とはなにか、を考えたことってありますか? お笑いタレントのギャグではありません。

ヒトは、人として生を受けるスタート(出産)から、誰かの手助け(助産師)が必要な動物です。すなわち、生きるには必ず自分ではない誰かとの「人間関係」と無縁では生きてゆけません。

なぜ生きるのか、なぜ命をつなぐのか、なぜ死ぬようにできているのか。その命題についてはきっと理由と正義はないと思います。そこには「事実」しかない。

 

人間どう生きるべきなのか、それは本来「正義」というものさしによってはかられる。この議論には、「哲学」「倫理学」「宗教学」などさまざまな主張があります。

天性の天邪鬼な僕は、それぞれの専門家に「その考え方が地球上全員同じになったら、世界は平和になるのか?」という極論を投げかけてみたことがあります。

たとえば、全員がキリスト教徒になったり、みんなフロイト理論を心酔したり。残念ながら平和にはならないだろうとおっしゃってました。

すなわち、「絶対正義」は世の中には存在しえないとも言えます。残念なことですが、これも「事実」です。

学問や宗教を否定するわけではないですが、そこに「絶対」がないものととらえる必要があります。

 

しかしこれとは反対に、人間関係のなかで「絶対悪」というもが存在する。それはただ一つ、「弱いものをいじめる」ということです。

絶対にやってはいけないことです。

裏返せば、「守るべきものを守る」という「絶対正義」があると信じます。

こどもは、「守るべき存在」なのです。弱い。だから、親のみならず、世の中が絶対守ってゆかなければならない。

昨今報道される、性的犯罪や痛ましすぎる虐待の事件は、この世に絶対にあってならないのです。悲しく、悔しすぎます。

万が一不幸にもこのようなケースがあった場合には、家族であれ、他人であっても見て見ぬふりをせず、警察や児童相談所に通報しましょう。

明るい未来のために、こういう正義のものさしが世の中の大人一人ひとりに根付くことを切に願ってやみません。

重い内容で申し訳ありませんが、命を救う立場の人間として、伝えさせていただきました。

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME