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「勝つ」と「負けない」の違い

[2021.01.26]

えー、みなさまお久しぶりです。もう1月も終盤に近づいていますが、インフルエンザはゼロ、RSウイルスもゼロを更新中です。まさに異様なコロナ禍の世界ですが、保育園や小学校で感染症が流行しないという点において、いかに関係者の皆さんが全力を注いで感染対策を頑張っておられるのかが評価されます。日々神経をすり減らしながらも子供たちを守ってくれている先生方に感謝です。クリニックも自分たちの工夫でできることはやりたいという思いで、二つある診察室を①予防接種と健診 ②一般診察 に別けることで感染対策を行うことにしました。どうしても手間がかかります。スムーズにいかない面も多々ありますが、受診される皆様にも何卒ご協力をお願いいたします。

 今から1年前、今の世の中は想像できませんでした。コロナ対策、やらなきゃならないですが非常に不都合が多い。でもやらなきゃならない。皆様も日々つらい思いをされていると思います。相変わらずアルコールや次亜塩素酸水での手指消毒のし過ぎで手湿疹のお子さんも見かけます。ちゃんと自宅に帰ったら水道で手を洗いましょうね。

ニューノーマルという言葉が出てきましたが、これからの日々も完全フリーにならない抑圧された世界で、これに耐え抜く持久戦になります。頑張るにも、ゴールが見えないからくじけそうになる方もたくさんいると思います。この苦しい日々を「どう捉えるか?」という点で僕からアドバイスできるのは、「勝つ努力ではなく、負けない努力」です。自分だけ特別なことをして勝とうとするのは良くないし、負けない=勝つではないということにも気付いてほしいのです。微妙なニュアンスでわかりにくいと思うのですが、勝とう!とするとつらくなります。負けない!ぐらいのマイルドな前向きさが、この持久戦を乗り切る大事なエッセンスだと思うのです。どんな苦難も心の捉え方次第で変わります。「勝とう」じゃなく「負けない」と考える人が増えれば、ニューノーマル時代をみんなで乗り切ることができると考えています。

 クリニックも、かかりつけ医として特別なことはできませんが、いろんな不安を抱えて受診していただく患者さんや保護者のみなさんに、少しでも以前と変わらない医療や予防接種・健診をすることで、当たり前の安心をお届けできるように日々努力してゆきます。特別ではなく、当たり前の普通を継続することが今は大事だと考えています。

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