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もう一度夏風邪について

[2019.07.05]

今週から急激に幼稚園・保育園でヘルパンギーナ・手足口病が増えましたね。

一般的には、発熱とのどだけ赤い(のどにアフタがボツボツとある)場合を「ヘルパンギーナ」とよび、発熱と手足に発疹があるときには「手足口病」と呼びます。

ヘルパンギーナは、手足口病から「手と足」を抜いた、「口病」なんですね。

原因は「コクサッキーウイルス」や「エンテロウイルス」とよばれる夏かぜのウイルスが原因なので、あまり各々を区別する必要はなくて僕はまとめて「夏風邪です」と言っています。

こどもたちの間での流行はあります。ようするに「うつる」病気です。大人には稀で、こどものころの免疫が残っていれば基本的にはかかりません。だから新生児などにはほぼうつりません。

今年流行しているウイルスはまだわかりませんが、臨床経過としては、まず高熱が出現します。初日には発疹がなく、翌日以後に手足に発疹が出てくることが多いように思えます。

尋常ではないくらいの高熱が計2日間ほど出現し、自然に解熱します。発疹は1週間ほど残存しますが、「解熱すれば感染力はほぼない」と認識されているため、ボチボチが残っていても「熱」さえ下がっていれば登園可となっています。登園許可書も必要ありません。

①発熱初期の尋常じゃない高熱出現時に、「熱性けいれん」を起こしやすいことに注意 ②のどの痛みがつよいことが多く、飲食をしたがらない傾向があります。解熱剤の頓服や坐薬でうまく痛みを軽減させてから食べたり飲んだりさせましょう。特に食べ物の制限はありませんから、本人が好むものを食べさせてあげましょう。

熱が3日以上続く場合や、全く水分もとれないくらいに消耗している場合は再診してくださいね。

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