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年末年始の感染症情報(皆さん、マジで気をつけましょう!)

[2023.12.31]

2023年はコロナ禍明けずっと、こどもたちの感染症の雨が止むことはありませんでした。クリニックもずっと混雑していて、お待たせするし、診察は短いし、質問できる雰囲気もなかったと思います。受診のイメージは悪かったと思います。この場をお借りしてお詫び申し上げます。

 人流を動かし、経済活動を正常化する、これは社会にとっては正しいと思います。その結果、こどもたち世界に起こったのは「尋常ではない感染症との戦い」でした。小児科医の立場から、これは「異常」であり「許容できる感染症の流行」では全くありませんでした。子供達を感染症に徐々に慣らしてゆく、という目論見はうまくいっていないのです。そして今この現状は「異常(危険)」だということを、皆さんも感じ取って欲しいのです。政治や行政に言われないと守れないのではダメで、自ら「感染対策」を積極的に取り組まないと必ず痛い目に遭います。

 例えば、100人集まって、その中に1人だけ感染症陽性(黒)がいるとしましょう。残りの99人の白の人を黒にひっくり返せるとしても2、3人、95%以上は大丈夫というのが以前の感染症の世界。今は100人集まれば10人から20人が黒です。黒にひっくり返るのが下手すると40人ぐらい、下手すると半分近くは黒になる計算です。50%以上の危険と、5%未満の危険、あなたならどうしますか?ということを常々した方が良いのです。バイ菌だらけ、ウイルスだらけの世界に今皆さんは生活しているのです。

 今これを書いているのは31日です。急患センターにいますが、インフルエンザA・B、コロナがめちゃくちゃにいます。年末年始の人の交流は、保育園や学校以上に危険がいっぱいです。親戚や友達に久しぶりに会うのもいいですが、人に会う=コロナやインフルエンザや溶連菌やアデノやヒトメタや胃腸炎になる危険性が超絶高いことを覚悟してください。そして体調不良になっても急患センターは激混みで相当時間待つを覚悟してください。

 そしてもし今、少しでも体調が悪い方、「他人に迷惑をかけない」ためにも、人との接触はぜひ控えてください。自分の身勝手なせいで、元気な家族を全滅させることがありうるのが今です。感染対策のイロハのイは、「不調ならば人に会わない」がまず第一歩です。

と、辛辣なことばかり書かざるを得ない状況ですが、楽しめる方々は楽しい年末年始をお過ごしくださいね。

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