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穏やかな季節と、やや増えている感染症について

[2019.06.06]

先週から急に外来も非常に落ち着きまして、子供たちが元気な穏やかな季節に入った実感があります。正直を言うと暇過ぎてなんかヤバいなあと思う一面もあります。

この時期は、今まで打ちそびれている予防接種には最適なので、ぜひ3,4歳のお子様方などは日本脳炎ワクチンがお済でなければ打たれるとよいと思いますし、年長さんは麻疹・風疹の第2期を、ぎりぎりにならない前に済ませてしまいましょう。

 さて、流行しているものが少ないとはいえ注意した方がよいものをいくつか。

①小さい子の「リンゴ病」が気になります。リンゴ病はお顔や手にレース状の紅斑が出現した時点では、もう他人への感染力がほぼないので普通に登園してもよいのですが、直射日光に当たると発疹が真っ赤になるので、長い時間お外で遊ぶのは避けましょう。

②今年は年長児や小学生の「みずぼうそう」が時折おられます。親世代が「帯状疱疹」になり、そこから感染っておられるケースがいます。ワクチン接種済みの方は非常に少ない水疱疹しかないのですが、一応登園・登校許可が必要です(おのおの水痘・帯状疱疹ヘルペスウイルスが原因。初感染ならば水痘に、再感染だと帯状疱疹になります)

③5歳以上ぐらいの胃腸炎のお子さん、嘔吐でぐったりというケースがみられます。なかなか調べられないのですが、「ロタウイルス」が原因のようです。小さいお子さんは自費ワクチンを飲まれている方は非常に軽い症状で終わっているのですが、大きいお子さんや親世代がダウンしています。如実にロタワクチンの効果を今年は感じられます。

④富山市などで、小児の「百日咳」が散見されているようです。四種混合ワクチンを受けている小さいお子さんではなく、四種混合の効果が切れてきている小学生ぐらいに、しつこい咳+咳き込むと止まらない(嗚咽あり)というような症状があるそうです。これもワクチン効果が非常に重要な点です。高岡地区ではまだそれらしき報告はないのですが、似たような症状がある場合には注意が必要だなあと思っています。

というような現状ですが、過度は心配は不要なので、楽しい毎日を過ごしてくださいね。

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