非常事態宣言で「休業要請」のことで、「補償はどうするんだ！」ともめています。収入が無ければ生きていけない。感染症うんぬんよりもやはりお金は大事です。「衣食足りて礼節を知る」ということわざもあるくらいですから、国民の反応は当然です。冷静さを失わないためにも、スピード感をもって適切な補償は打ち出してほしいですよね。

今回の感染症は、診断・治療にあたる「医療」と、ルールを決めて拡大を防ぎたい「政治」と、ルールを守らなければならない「国民」と、立場が違うと「やらなければならないこと」に大きな違いが出てきます。先行き不透明なことが起こった時、混乱は避けられないと思います。各々が何を第一義にしているか、全然違うからです。

そんななか、お客様の安全第一を考え、コロナ感染の初期段階で毅然と閉園を決めた「東京ディズニーリゾート（TDR）」と「ユニバーサルスタジオジャパン（USJ）」は本当に立派な会社だと感じました。もうすでにこの事実は忘れられていると思いますが、莫大な損失を抱えることになろうとも「安全」を優先することが非常に立派で見習うべき姿勢だと思います。TDRは東日本大震災の時にも非常に適切な対応をお客さんにしたことで有名です。なにゆえここが日本国民から愛される「夢の国」なのか、そもそもの理念が「利益」だけではないところが素敵です。

日々増える感染者情報に、殺伐とした気持ちになります。悪者探しもしたくなる。常識を疑うような行動から感染者になっているのを聞くと呆れてしまいます。でもその一方で、必死で拡大を防ごうと対策を練っている政治家および官僚、危険と戦いながら治療を行っている医療、そしてしっかりとモラルを守りながら、我慢すべきときに我慢する国民。みんなが協力しあうことで日本もこの感染症災害を乗り越えて、日本国自体がまた「夢の国」に戻れると信じています。一人ひとりのモラルの順守が、終息への唯一の近道だと思います。みんなで頑張りましょう。