2回目の手足口病流行
コクサッキーやエンテロウイルスは夏場に流行し、ヘルパンギーナや手足口病の原因となります。このウイルスは種類豊富なので、ひと夏で何種類か流行することがあります。8月下旬から2回目の手足口病になる子がおられます。7月頃に流行った発疹のひどい手足口病とは違い、現在流行しているものは発疹と口腔内の痛みだけで、あまり発熱もない、従来型の手足口病(僕は夏風邪と呼んでいます)です。少し大きい子、小学生の兄弟にもうつったりします。
治療は従前通りでひたすら解熱鎮痛剤(カロナール=アセトアミノフェン=アンヒバ・アルピニ座薬)で、痛みが強い2、3日を乗り切ります。大きい子だとイソジンうがいで口内痛が少し改善するのでうがい薬まで出すこともあります。またトラネキサム酸のシロップも痛みを少し和らげるので、処方することもあります。手足の発疹部を痛がることもありますが、これも口内痛と一緒で解熱鎮痛剤で対処します。発疹は塗り薬は必要ありません。解熱鎮痛剤を使わなくても飲食に困らなくなったら、発疹が消えなくても登園・登校は可です。もちろん許可書の必要はありません。
こんな情報を書きましたが、実際は現在感染症は少なく小児科はヒマです。ただ季節が季節なだけに、今後の寒暖差には注意を。さらに今回のように台風が近づくと気圧の関係で喘息発作を起こすこともあります。一応気をつけてあげられることがあれば対処をお願いします。
暑すぎた夏はあまり外で遊べなかったので、これからはようやく行楽日和になります。せっかく楽しく遊んだあとに体調崩さないように、夜はそろそろ長袖長ズボンのパジャマで寝るようにして、体調を崩さないようにしましょう。楽しく遊べる時期は、目一杯遊ぶことも子供達には大事ですので。