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ヒントを

[2019.12.03]

12月に入り、師走らしい外来になってきています。胃腸炎が目立ち、インフルエンザ?という心配されて受診される方も増えてきています。実際はまだ高岡エリアは一部をのぞいてはそれほど流行はないと思います。

 

僕は自分の人生の半分以上を小児科医として過ごしています。診療を行う際に、できるだけ「適格な診断」と「適切な治療」を子供たちや保護者の方にできるように、常に五感・六感を働かせながら仕事しています。そこだけは極めて真面目に頑張ります。たまたまうまく診断・治療に結びつくこともありますが、うまくいかないこと、適切な治療ができないことに、歯がゆい気持ちになることも多々です。最終的には、医療者側と患者さん側が同じ方向を向いて納得して治療したり、経過を見たりすることが本当の意味で満足度の高い医療だと考えています。「結果」よりも「道程」が重要だと思っています。

 正しい道程を見つけだすために一番重要なのは、診察所見や検査結果ではなく、「まず何を疑うか?」というとっかかりの部分での「問診」が最重要です。受診前の状況(いわゆる病状経過)や、既往歴(こんな病気になりやすいとか)、周囲の感染症流行状況(家族で、とか、保育園で、とか)などを、適切に聞き出してこそ、正しい診断と道程を示すことができます。短い診察時間になりがちなクリニックですが、何としても正解を出したいと願うのが僕の常です。

そこにはやはり、ヒントを出してくれるご家族の協力があってこそです。できる限りご家族のお話には耳を傾けたいと思っております。ぜひ僕に力添えしていただくためにも、いろんなヒントをいただけたら幸いです。

インフルエンザワクチン接種のこの時期はどうしても外来が込み合います。特にみなさんにとって受診しやすい夕方からは非常に受診が込み合うため、限られた時間内では正解にたどり着きにくくなります。

前日夜に熱があって具合がよくない場合などは、ぜひ翌日午前中に受診していただけたら、丁寧な問診や診察・検査ができると思います。なにとぞご協力よろしくお願いいたします。

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