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ミスしたくない症候群

[2018.06.25]

今の世の中、情報が溢れています。スマホひとつで知りたい情報・お得な情報が簡単に得られます。これを活用しない手はないと思います。

気軽さはよいのですが、ともすると自分は他の人と同じ以上にお得な情報をゲットしなければならないという強迫観念になり、ネットやSNSをみまくることに時間を費やすことになります。

損したり、失敗したりすることを極度に恐れる人間ができあがってしまいます。

1円でも安いから地元より遠いお店まで行って買い物をしたり、ポイント3倍だから水曜日と日曜日しかお買いものしなかったり。「ミスしたくない症候群」と呼びたくなるような方もいます。

何事も、行き過ぎはよくない。

子育てや健康もそうです。わが子をいい子に育てたいという願望は、親ならではの愛情ではありますが、ちょっと目に余るものもあります。

母乳じゃなきゃなりませんといってほ乳瓶やミルクを罪のように扱う〇〇式。ベビーマッサージがいいと聞けばベビーマッサージに通い、〇〇式教育法がいいと聞けば〇〇式に通わせてみる。

必死な気持ちもわかりますが、世の中に、そうじゃないとダメというものはほとんどないのです。

子育ては、自分なりの判断で、自分の責任においていろんなことを経験させてあげるのがよい。〇〇ちゃんがやっているから自分ちの子も、という発想はあまりよくない。

誰かに言われたことで小さく成功することよりも、失敗することから多くを学び、経験値を積む方が絶対に自分を強くする。

若者は、すぐに正解を聞きたがり、失敗することを極度に嫌う人。そして、意外にも聞く耳を持たない(笑)

満点をとれてお勉強の偏差値が高くても、間違うことを許さない人間力のない人と、間違ってもいいさと自分流を認められる人間力豊かな人では、器の大きさが全然違います。

 お得な情報を集めること・実践することに固執せず、情報に過度な妄想を抱かず、多少の間違いを経験しながらゆっくり「まあ、いっか」と思える力を高めてゆくことが重要だと僕は思っています。

それは、自分の感性を信じる力にもなります。自信を持つことは、優しさにもつながります。

 あえて正解を求めず、失敗から学ぶことが「人間偏差値」を上げる。たまには、やらかしてみるのも悪くないと思いませんか? 

一度や二度のミスをゆるせるぐらいの世の中じゃないと、息苦しくて仕方ありません。

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