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やらない善より、やる偽善

[2018.06.23]

数日前ですが、某youtuberさんが、サッカーの試合翌日に渋谷のお掃除をしている動画が出て賛否両論が出ていました。

サッカー人気に便乗(僕も便乗)して、偽善者め、という辛辣な意見もありましたが、やった行為自体については正しいことをしていると素直に賞賛すべきだと思います。

過剰な高評価は必要ないと思いますが、「やらない善より、やる偽善」のほうが僕はよいと思います。実行した人に、拍手です。

気づいたときにやる偽善は、「見て見ぬふりをしない」ということにつながる重要なポイントです。

 

そもそも人間の行動動機を考えると、本当にやりたいことをやっていることは少なく、やらなければならないからやる方が多い。

仕事を心から楽しいと思い、一点の心の曇りなくイキイキと職場に出かける大人は少ない。ごはんを作りたくて作りたくて、ワクワクしながら晩御飯の準備をしているママもきっと少ない。

こどもにめをむけると、学校が楽しくて、宿題もやりたくてたまらない小中学生はきっと少ない。

みんなすべて、やりたくないけれどやっている、ということになります。だから偽善は決して悪いことではないのです。

まだ社会がわからない保育園児が、親と離れて長時間過ごすことを本当にうれしいとは思っていないでしょう。

親の社会的事情があるからやむを得ず、だと思います。

 

ならば、実はそういう気持ちで頑張って日々過ごしている子供たちを、認めてあげてほめてあげなきゃかわいそうな気がします。

仕事やすめないから、って夜中まで熱があったのに、朝下がっていたら保育園へ連れて行ったりすることありませんか?

熱が出ましたと呼び戻されたときに、「病気が心配」という気持ちよりも、「なんで熱なんかだすんだよー」って、こどもを責める気持ちになったりしませんか?

一般的な風邪でも、丸一日熱がないことを確認してから保育園や学校へ連れて行った方がよいですし、他のお子さんへの感染予防という側面からも推奨されます。

我々の目からみても、それは無理でしょうというケースが多くみられます。

 見て見ぬふりをしない勇気が、子育て中のご家族には求められると思っています。それこそ社会的な事情がありますが、できる限りはこども中心に考えてあげたいものです。

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