post RSVのこどもたち
長い長いRSウイルス感染の流行が終わり、子供達にも平和な夏が来ると思っていました。が、7月に入ってからエアコン?水遊び?が引き金になってか「夏かぜです」という受診が明らかに増加してきています。やはりコロナ禍で1年感染症が流行らなかったため、小さなこどもたち(特に1歳・2歳・3歳さん)はデリケートで変化に敏感になり体調を崩しやすくなっていると感じます。 コロナ前だった頃は、夏場といえば急に高熱だけ出る「ヘルパンギーナ」や手・足・口にボチボチがでる「手足口病」といった夏風邪が多かったです。今年はヘルパンギーナや手足口病と断言できないケースばかりですが、明らかに「夏風邪」が流行って来ていると感じます。時代の変化を感じるのは、またRSのときと同様に、同じクラスに爆発的に流行が広まるというのがパターンです。園でも日々しっかり感染対策をされているので、ジワジワと感染が拡大するのではなく、「降れば土砂降り」・ゲリラ豪雨的な感染拡大パターンをとります。
夏場の風邪は、体温計が壊れているのでは?と思うほど高熱になるのですが、意外に本人はぐったりはせず、1,2日ほどで自然に解熱してゆきます。主に解熱剤を駆使して待ちましょう。喉の痛みがあるのか。固形物を食べないという症状がみられますが、基本的には水分をメインにして落ち着くのを待ってください。明らかに鼻水や咳が出てくる場合には飲み薬を処方しております。RSとは違い、この時期の風邪については丸々1日解熱しておれば登園は可です。大人や赤ちゃんには移りにくいことも知っておいてください。
やはり集団生活を営むなかで、感染症をゼロにすることは不可能ですし、それを強く求めることはできません。こどもは、いろんな風邪を引きながら免疫力をあげてゆきます。誰しもが通らなければならない試練であるので、成長してゆく我が子を温かく見守ってあげてくださいね。