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あつくなると増えるもの

[2018.07.10]

梅雨明けはまだしていませんが、気候としては完全に夏本番。あつさと汗で、あせもの方、虫刺されの方も多く診えます。

そしてヘルパンギーナ(夏風邪)が非常に増えてきました。前駆症状としてノドの痛みによる食欲低下(訴えてはくれませんが)、そして急に高熱が出現します。

やたらと指を手に入れる仕草には注意してください。朝は大丈夫だったのに、保育園から熱で呼び返されるパターンです。

発熱の経過としては1-2日と短めではありますが、発熱初期(特に夜)に「熱性けいれん」を起こしやすいため注意が必要です。

兄弟がいらっしゃる場合には、潜伏期間1-4日程度で感染るので、これまた注意が必要です。

ちなみにヘルパンギーナは一応、登園・登校許可書は必要ありません。

 

そして、熱い夏休み前になると、4月から頑張ってきた小学校高学年のお子さんが、「だるい」「あたまがいたい」「おなかがいたい」「すぐつかれる」などの不定愁訴でなぜか受診が増えます。

学校に行きたくなくなる「登校しぶり」が増えてきます。決めつけるのはよくないですが、やはり心が疲れているケースが多いと思います。

診察する僕らとしては、本人の口から「どういう状況がいやで、どういう状況になるのが望ましいか?」を語ってくれるとよいのですが、なかなか初めてお会いして本音トークにもってゆくことはむずかしいです。

一歩間違うと、本当の「心身症」になってしまいます。何とかその前に食いとどめたい。

心が落ち着くまで、ちょっとだけ休ませてほしい。ちょっとだけ学校や親にわがままを聞いてほしい。でも本当はちゃんと注意してほしい。いつか大人になるこどもの複雑な心理状態が渦巻いています。

こじれた心を解きほぐすには、やはり場当たり的な優しさではなく、親御さんの深い深い愛情に基づいた優しさが必要です。

困った困ったと右往左往するのではなく、「あなたのこと、何があっても受け止めてあげるね」そういうスタンスが見られればお子さんも安心できると思います。

パパママの力が試されるときに、逃げてはダメ。解決できるのは、学校でも病院でもなく、家族なのです。ぶつかる勇気を持ってください。

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