枝葉か、幹か
みなさんこんばんは。先週の風邪がようやく抜けてきて、今日からは元気にお仕事ができました。やはり良くなるのに1週間。1週間という概念を作った先人偉人に敬意を表します。
さて、テレビもパソコンもケータイもまったく観ない一日は現代においてほぼないと思います。それが当然の現代。
その道具から我々は何を得ているかというと、「情報」だと思います。人から人へと「何か」を伝えるときには必ず「情報」を提供しているということにもなります。
上手く例えられないのですが、それは木でいうと「枝葉」だと思います。枝葉がないと、光合成して栄養を作ることはできませんのでとっても重要な場所だし重要なパーツである。よりよく快適に生活するうえで、なくてはならないものです。
もう一つ、そういう電子機器からはなかなか得にくにものですが、「信念」「信条」「美学」というものがあります。
これは木で例えると「幹」や「根」の部分で、生きてゆく上で強くその人を支える大事な役目をしています。細かいことは抜きにして、その人の人生そのものの方向性を決める大事なものです。
で、何を言いたいかというと、僕は診察の場で保護者の方にいろいろ説明をしますが、「信条」を一生懸命説明し、「情報」をお渡しするのがあまりうまくないなあと感じています。
各論よりも、総論が好きという性格がモロに出てしまいます。もう少し、有益で役に立つ「情報」をうまくお伝えできたらいいなあと思っています。
もし、とっても細かい部分を指導して欲しいと思われた場合は、他のお医者さんにセカンドオピニオンを求めて受診されてもかまいません。
でも、「信条」をお伝えするのだけは誰にも負けないつもりでいます(笑)。世の中、結局なんとかなるさと。細かいことを気にしすぎても、あまり得にはならないし、世の中、どうしても「こうじゃないとダメ」なものは
ほとんどないと思っています。母乳は大事ですが、絶対母乳で育てなければダメじゃない。どうしても母乳が出にくいママさんもいます。ミルクで育てることが、母乳で育てることより「劣っている」というゆがんだ発想だけは、世の中から消えてほしいと思っています。