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アレルギー専門でないので敢えて一言

[2019.09.07]

開業医の立場、かかりつけ医ですから、受診される患者さんの「主訴」は何から何まで基本は対応させていただきます。

今も昔もよく遭遇するのが、「〇〇を食べたら、目や唇が腫れて体中が真っ赤に腫れた」という食物アレルギーにまつわることです。

ブログ初期に「じんましんは突然に」というタイトルで書いたこともあります。急性蕁麻疹は食べて数分から30分ぐらいで急激に腫れますが、2時間ほどすると自然に消褪します。ビックリしますが、意外と早く勝負がつきます。

ただ、蕁麻疹レベルで済めばよいですが、嘔吐・咳・呼吸困難・血圧低下に至る「アナフィラキシー」を起こすと非常に危険です。

僕がずっと思っていることがあります。

0歳児を持つママさん、離乳食期にそんなに「卵」や「ヨーグルト」を食べさせたいですか? 僕らは、食べて失敗しているケースをたくさん診ています。

もちろん、食べさせることが悪いことではありません。でも、赤ちゃんの腸管はまだまだ未熟、腸内細菌もまだまだ未熟。大人のように上手に消化・吸収できないんです。食べることがアレルギーを助長する危険性がある。

離乳食とは、赤ちゃんの腸機能の成熟を促すという側面が強い。そこから充分なエネルギーをとれるようになるには1歳半から2歳ぐらいまでかかる。だから、慣らしなのであれば、炭水化物や野菜、植物性タンパク質がメインでよくて、アレルギーが多い卵や小麦や乳をあえて0歳児に与えるのは、チャレンジングなことだと思います。1歳から1歳半ごろまでは、それらを避けて待ってあげてもいいのでは?と思ってしまいます。

専門家は、現在食物アレルギーに対しては、敢えてその食物を負荷することで免疫的寛容を促す治療をされますが、トラブルも多くて、これは僕には怖くてできません。

苦手なものは敢えて避ける。危険そうなものは敢えて避ける。そういう安全志向の方が、将来的にはうまくいくこともあるのではないかなと敢えて一言いわせていただきます。

ま、やらかしてみてはじめて気づくことも多々あるので、それはその時にまた一緒に方針を考えましょう!

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