微笑ましい背伸びと老化の話
[2020.07.08]
大人では当たり前のことも、子供たちには「我慢して頑張る」ことが必要だったりします。そこに小児科の醍醐味と難しさがあります。
泣きたいのを我慢してモシモシをさせてくれたり、ノドや鼻を検査でグリグリされたり、注射が痛いのにぐっとこらえて涙を浮かべながらも我慢したり、苦手なお薬を頑張って飲んでくれたり。
できなかったこと、前向きに我慢することを覚える、僕・私できるようになったよって、頑張れたよって、微笑ましい背伸びがすごく可愛くて癒されます。
小児科を選んで良かったなあと感じる瞬間です。できなかったことができるようになるのが「成長」。患者さんのその姿を見守ることができることがとてもうれしいです。
一方、できることができなくなるのを「老化」と呼びまず。これはうれしくないこと。今自分にこれを強く感じて焦ります。
時に抗いながら、いかに良い診察・良い検査・良い予防接種を目指せるか。今後も自分に負けないように頑張ります。
急に鼻かぜや、のどが痛くて熱がでる夏風邪が流行りだしてきました。雨や気温にも注意しながらこどもたちの体調管理に注意してくださいね。