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原点に戻って(超上勢理論)

[2020.07.17]

僕らが子供だった昔の時代、理不尽な経験をする事が多々ありました。公園で遊んでたらヘンテコな爺様に意味もなく怒られる。学校の先生に頭ごなしに犯人扱いされ、叩かれて廊下に立たされる。めちゃくちゃ腹が立ちましたが、それでもなんとなく大人は怖くて、従わざるを得ない存在でした。理不尽さにもやもやしながらも、まあいっかと忘れていつしか大人になりました。古き良き時代には「ストレス」という言葉も「ハラスメント」という言葉も存在しませんでした(笑)

 情報化現代社会は、嫌なことを耳にしたり目にしたりする機会が多くなります。今、子供たちのメンタルが本当に脆弱になっているのが、日々の診療でも学校にお話ししに行っても感じます。それに付随して親や大人も弱い。厳しい意見ですが、向き合わずに逃げて、トラブルに責任をとらず、他人任せにしてしまう。トラブルは、もちろん誰かに相談することは必要ですが、解決できるのは親と子の関係性でしか成り立たないのです。トラブルから逃げない。真正面から向き合う。大人が逃げない態度を示せば、やがて大人になる子供たちも、今一時のストレスや悩みからはいつか解消されるのです。真正面から受け止めてもらえないから、こじれ、ねじ曲がり、やがて悪化し、大人になりきれない大人になる。

 褒められ、優しくされた記憶など、大人になったら忘れます。怒られた、叱られた、耳にタコができるぐらいに注意されたことが、子供の人間性形成として大人まで記憶に残る。脳ではなく、心に残るのです。心の強い子供を育てることが、これからの世の中を生き抜くうえでとても重要です。

当たらず触らず、腫れ物にさわるような子育てや教育をしていませんか? 逆に親の方が過剰に不安になっていませんか?

大人も子供もメンタルが弱くなって良いことなど何一つありません。心病んで、幸せになることは絶対にありません。

良い子育てとは、こどもに強い心を育てることだということを、忘れないでいて欲しいのです。

そして、どんなことも最後には笑いに変えられるユーモアがあれば、それで完璧です。どんなときにも、笑顔(smile)が幸せを運んでくるのですから。

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