波に乗ってしまった自分
あっさりと第7波に乗ってしまい、コロナ感染者となりました。気をつけてたのですが。。。 長期の臨時休業になり、予約の変更をお願いしなければならなくなったり、受診しようとしたのに「休診じゃん(汗)」とご迷惑をかけてしまい、本当に申し訳ありません。謹んでお詫び申し上げます。第7波がものすごい勢いの今こそ、最前線で頑張らなくちゃならない自分が、誰より真っ先に戦線離脱してしまうという失態に、医療人として強く反省しております。まずはしっかり療養し、復帰後はご迷惑をおかけした以上に皆様の役に立てるように頑張ります。
初期症状は「ノドのイガイガ」でした。そして軽い「胃のムカムカ」でした。その後、イガイガから半日経過し急に咳がひどくなったところで「キットで陽性」になりました。普通ではない倦怠感はありますが、熱が全くでません。 今まで診断してきた(子供達のコロナ)はほぼ全員「発熱、咽頭痛、激しい倦怠感」でした。小学生以上は必ずこれに当てはまりました。それ以外の症状で心配だから検査して欲しいという方は、みんな陰性でした。今でもその特徴は変わっていないような気がします。今年2回目、というお子さんも出てきていました。 一方、大人は初期症状が極めて軽微なため、本人は「咳のひどい普通の風邪かな?」と思ってしまう可能性があります。ここに今のオミクロンの怖さがあります。軽症状で診断されないまま、拡散させる危険性がある大人が通常の生活をする可能性です。今回の第7波の爆発的流行の原因はきっとこのロジックが原因だと思います。 ただし、軽微な症状だとしても、簡易検査で半日で「陽性」に出ます。まだ薬局でキットが買えたり、国が全員に配るなどの情報もありますが、診断という観点からは【検査するタイミング】が今でも非常に重要で、発熱も含めてできるだけ【半日ぐらい経って】が適切です。発熱だとしても、症状が出てから時間が早いと「陽性」には出ません。ですから、どうしても診断を希望されて医療機関を受診される時には、そのことを十分認識しておいていただきたいのです。そしてそろそろ、「キットはダメ、PCRじゃなければ信頼できない」という間違った認識を、もう世の中が捨てなければなりません。自宅で実施したキットでの検査で陽性でもコロナですし、家族内発症などは「みなし陽性」で構わないというのが常識になって欲しいです。
そして、これだけ小児の陽性者が増えると、小児科受診での診察待ちが3.4時間はザラになってしまいます。下手すると受診制限で当日見てもらえないということも出てきます。今、医療最前線は、テーマパークの人気アトラクションよりも待ち時間が長くなっています。慌てて診断を求めず、まずは一般的な風邪と同じような対応を自宅でしながら、ゆっくりと受診していただけると良いと思います。ゼロコロナは無理です。ならばwithコロナの楽しい夏を過ごすためにも、上手な医療機関の利用法を覚えてくださいね。