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「手足口肘膝尻病」

[2024.07.07]

気がつけばもう7月。6月に手足口病の注意報を出しましたが、只今大流行中です。

某SNSで、今年のタイプは「手足口肘膝尻(てあしくちひじひざしり病」だと、発疹がひどいことを上手く表現していた先生がいて笑えました。繰り返しになりますが、この「夏風邪(僕は永遠にこの呼び方に統一したい)」の特徴は時系列的に、①急に高熱が出る ②他の病気より熱性けいれんを起こしやすい ③診断する検査キットはない ④発疹は初めはノドの奥にしかなく、次の日から手足口周囲、ひじ・ひざ・肛門周囲からお尻まで出る人は出る(ここは個人差が大きい) ⑤手足口病専用の治療薬はない ⑥とにかく口の中の痛みが強いため、解熱鎮痛剤であるアセトアミノフェン(アンヒバ坐薬・カロナールシロップや粉)を一定の間隔で(6−8時間空けて)2、3日は使い続けた方が、ある程度の食欲と元気を保てる。⑦潜伏期間が大体3日で兄弟間で感染する(兄弟は熱が出ない限りは休む必要なし。親はごく稀にかかる) ⑧発熱はほぼ2日以内で自然に解熱する。発症後しばらくしてから、手足の指先が皮がむけたり、ごく稀に爪が剥がれることがある。 大体こんなところです。この感染症、発疹が出ると誰がどうみても「手足口病」とわかります。ですから、熱が出た後はアセトアミノフェンが自宅にあればそれを利用して2、3日過ごせばよくて、病院で診断する必要は全くありません。熱さましがない時は病院に来てください。皆さんが気になる登園再開の基準は、「全身状態が良い」という曖昧なルールになっています。発疹が残っていても熱がなくて食欲が大丈夫ならばOKです。大体は熱が出た日を1日目として、3日目まで休ませる。4日目から登園可という流れが一般的です。もうかかり終わった方々も多いと思います。ぜひ親御さん仲間同士での情報共有をよろしくお願いいたします。 ちなみに大人は相変わらずコロナが多いと聞きます。家族で熱を出しても、親はコロナでこどもは夏風邪という別のものだったりもしますので、気をつけてください。

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