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こどものスキンケアのキモ

[2020.06.16]

どうしても汗をかきやすい季節になると、首や肩まわり、からだにあせもができます。荒れた肌にさらに汗をかくとかゆくなり引っかきます。みるからにかゆそうな状態で受診されるお子さんをしばしば見かけます。

で、突然別の話をします。僕は洗車が好きで、休日は晴れてたらどうしても車を洗いたくなります。汚れた車をきれいにするには、①まず水洗いをする ②カーシャンプーの泡でひたひたにしたスポンジで力を入れず擦り、汚れを浮かすようにする(ボディーを傷つけない)③シャンプーが残らないように丁寧に水洗いをする。④吸水タオルでしっかり水気を拭き取る。⑤最後にかわいたタオルで丁寧に「から拭き」をする。そのあと、鉄粉除去や水垢とりを行い、最後にワックス・コーティングなどをする。この工程の中で、車のきれいを維持するために最も重要な作業が「から拭き」だと思っています。

実はこの作業工程、人間の「スキンケア」ととても似てます。強調したいのは、「汚れをきれいに拭き取ること」が肌をきれいに保つのに最も重要な要素なのです。

「あせもが治らない」というお子さんの場合も、塗り薬があっていないというよりは、そもそも汚れ落としが不十分だから良くならないと思うケースが多々あります。

赤ちゃんの場合、首を支えながらの沐浴・入浴では顔や頭をしっかり洗えないので、頭・顔・首に湿疹ができやすいのです。

もちろんコンディションを整えるための塗り薬も大事ですが、湿疹ができやすいお子さんは、とにかく汗をかいたらできるだけ早くお風呂で洗いながすこと、丁寧に拭き取ること。できればから拭きまですること。塗る前の前段階が正しく行われていれば、塗り薬の効果も適正に出やすいのです。今一度、いかにきれいに洗うか?すすぐか?拭き取るか?に気を付けてみると、なかなか良くならなかった肌トラブルが一気に解決する場合もあります。薬の内容・塗り方も僕はこだわりを持って処方しますが、何より「塗る前の作業」が湿疹治療のキモだったりします。痛そうに見える肌荒れ部分も、多少しみてもいいのでよく泡立てたボディーソープで洗ってあげましょう。

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